AIエージェント銘柄が36%超の大反発!Solana注目のDePINからSECゲンスラー議長の発言まで──1月16日暗号資産ニュース総まとめ

【要約】
本記事では、2025年1月16日時点の主要な仮想通貨ニュースを統合し、AI Agent(AIエージェント)市場の反発と新興プロジェクト動向、Solana公式が注目するDePINプロジェクト「Roam」、米SECゲンスラー議長のインタビュー、そして市場全体の最新レポートを概観する。また、Grayscaleが言及するビットコイン価格動向やArweave由来の高並列計算レイヤー「AO」など、多角的に暗号資産の最新潮流を整理した。

AI Agent市場の強力な反発と注目の10プロジェクト

近ごろAI Agent銘柄が一斉に反発し、cookie.funの統計によると1週間で時価総額が約1140億ドルから1560億ドルへと36.8%伸長した。中でも、SolanaとBaseエコシステムから登場した新興AI Agentプロジェクトが活況で、以下の10銘柄が大きな注目を集めている。

  1. Moemate(MATE)
    AR/VRやゲームなどのエンタメ分野向けに個性豊かなAIエージェントを無コードで作成できるサービスを提供。ローンチ直後に評価額が1.55億ドルに達し、大手VCの支援も受ける。
  2. AiccelerateDAO(AICC)
    分散型かつオープンソースAI開発への投資を行うDAO。ローンチ後のトークン売却を巡りコミュニティで議論が起こるものの、市場評価は上昇し時価総額は6590万ドルを記録。
  3. Moby AI(MOBY)
    取引の最適化やチェーン上の動向分析を支援するAIアシスタント。Whale WatchやAssetDashとのデータ連携で期待が高まり、時価総額4740万ドルを獲得。
  4. AIOS(AIOS)
    大規模言語モデル(LLM)の実行環境を統合したOS型プロジェクト。1月15日に66.61%のトークンをバーンし、創設わずか1週間で評価額4000万ドルとなった。
  5. Holozone(HOLO)
    DeepMind出身者が開発したリアルタイム・マルチモーダル対応のAI Agent「Holo」を展開。時価総額2340万ドルに到達。
  6. DTRXBT(DTRXBT)
    Virtuals Protocolで発行されたAIエージェント。空投の話題性もあり、時価総額2420万ドル。
  7. Byte Ai(BYTE)
    ファストフード分野でのAI自律対応を掲げるエージェント。昨日上場直後に時価総額1820万ドル。
  8. Sora Labs(sora)
    Solana系でAIフレームワークやツールを提供。ローンチ初日に1060万ドルの評価額を達成。
  9. DeFAI(DEFAI)
    多チェーン投資やDAO基金管理をAIが行うDeFiプラットフォーム。710万ドルに成長。
  10. DWAIN(DWAIN)
    スポーツベッティングやゲーム分野を主軸とするAIエージェント。Solanaハッカソンでの受賞歴があり、690万ドルの時価総額に到達。

Solana公式が注力するDePIN「Roam」:100万台超のWiFiノード

1月14日、Solana公式X(旧Twitter)で「Roam」というDePINプロジェクトが紹介された。Roamは全世界で120万台超のWiFiホットスポットをSolanaネットワーク上に統合し、ノード数世界1位の座を獲得。ユーザーが自宅WiFiを他人と共有し、利用された分の報酬を得られる仕組みが大きなポイントで、特に韓国でのノード分布が突出している。
このシステムは路由器(ルーター)を使ったマイニングによって急速に普及したが、今後は空投が本格化するとみられる。代価として手にするRoam独自トークンが十分に価値を伴うかどうかが成否のカギになりそうだ。

SECゲンスラー議長、暗号資産と資本市場11の核心論点に回答

2025年1月14日、現任SEC(米国証券取引委員会)議長ゲンスラー氏がCNBCやYahoo Financeなどのメディアでインタビューに応じた。彼は1月20日付で議長職を辞任予定であり、そのリーダーシップと規制姿勢に注目が集まっている。

  • 暗号資産の扱い
    SECはビットコインおよびイーサリアムを正式に「有価証券」と認定したことはないと表明。議長は「BTCとETH以外の数千のトークンについては、証券の可能性があるため情報開示が必要」と強調する。
  • リスクと規制
    ゲンスラー氏は「業界がルールを守らずに拡大すれば投資家保護に疑義が生じ、健全な市場形成を阻害する恐れがある」と述べた。

世界の仮想通貨動向

  • ビットコインETF:連日で資金流出が続くが、依然として巨大な規模を保有。
  • タイの政策:ビットコインETFの上場承認を検討するなど、デジタル資産市場を育成する姿勢が鮮明。
  • マレーシア総理:加密貨幣やブロックチェーン関連の政策整備を探ると表明。
  • Deribitの投資噂:FT Partnersをアドバイザーに迎え、戦略的投資を検討中。
  • IOST:ブランド再構築提案を通過し、トークン総量拡大を予定。
  • Bithumb:新規銘柄の上場や、OKXのAIXBT上場発表など各取引所の動向も活発化。

Grayscaleがビットコイン10万ドルをめぐる動向を分析

灰度(Grayscale)は、ビットコインの歴史的価格サイクルが約4年で明確な上昇・下降を繰り返してきたと指摘し、将来的な価格推移を左右する要素として新たなETFの拡大や大統領交代後の米国規制を挙げる。過去の事例を見る限り、まだ「上昇局面の中間」に位置しており、2025年以降も強気相場が続く可能性が示唆されている。

ArweaveのAOメインネットリリース迫る:高並列計算×永久ストレージ

Arweaveは一度の手数料でデータを永久保存できる点が強みの分散型ストレージだが、2025年2月には新たな計算層「AO」が本格始動する見込みだ。AOは超並列処理を実現し、多様なエージェント(Actor)を相互に連携させる設計。各トランザクションやメッセージ、計算結果をArweave上に書き込むことで高い検証可能性を維持する。
DeFi活用やAIエージェントとの組み合わせなど、拡張性は広いが、市場導入には課題も指摘される。特にアプリ領域での実需確立やARトークンの売り圧が懸念点だ。一方、メインネットローンチに向けてAR保有者へ空投されるAOトークンが注目を集めており、今後の生態系拡充が期待されている。

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