【要約】
2025年1月6日時点での仮想通貨市場では、AIトークンを巧みに売買して累計1700万ドル以上を稼いだ著名トレーダーの新たな動きや、今後相次いで行われるTGE(トークンジェネレーションイベント)・大口トークンアンロックなどが大きな注目を集めています。また、ビットコインに関しては2024年の約2倍となる取引総額を2025年にすでに達成しつつあるとの推計があり、マクロ経済の変化も含め、依然として上昇余地があると見られています。
一部メディアの調査によると、あるAIトークン専門トレーダーがこれまでに、GOAT・ai16z・Fartcoin・arcといった銘柄で合計1700万ドル超の利益を得ていたことが確認されています。具体的には、GOATの市値が低かった時期にわずか6.2万ドルで1110万枚を購入し、520万ドルで売却して約514万ドルの利益を確保。また、ai16zでも12.3万ドルを投じた後に大きく値上がりし、450万ドル超を得ています。
このトレーダーは2025年1月5日、新たにcreate、pippin、SANDY、MOLE、FORGEというトークンを買い増しており、“有望なAI関連銘柄をいち早く嗅ぎ分ける存在”として再度注目を浴びています。AI銘柄の投機熱は冷めにくい傾向があるため、この買い増しが短期的に価格を押し上げる可能性も指摘されています。
1月6日から1月8日にかけて、複数のTGE(トークンジェネレーションイベント)が控えています。特に目立つのが下記の3プロジェクトです。
仮想通貨市場では、トークンのロック解除(アンロック)が供給量を増やす要因となり、価格変動にも影響を及ぼすため注目材料となります。来週は以下のような大規模アンロックが控えています。
このほかio.net(IO)、Ethena(ENA)、Optimism(OP)、Delysium(AGI)、Eigenlayer(EIGEN)なども同時期にアンロックを迎えるため、供給増による価格影響に要警戒です。
2024年を終えた段階で、ビットコインは過去2年ほど停滞していた取引高を再び大幅に伸ばし、2023年の8.7兆ドルから2024年には19兆ドル超を処理したと推計されます。これは約2倍以上の拡大であり、2025年も依然として需要増が続く見方が強いです。さらに大手金融機関の分析によれば、2024年には過去最大の780億ドル規模の資金が加密資産市場に流入するといった予測も出ており、その28%相当がMicroStrategyのビットコイン購入に向かう見込みというデータもあります。
またマクロ経済的には、米国の追加利下げの可能性や高金利環境の是正が進行すると見られ、これらがリスク資産である仮想通貨のさらなる上昇を後押しすると考えられています。もっとも、米国の雇用統計やFRBの政策判断などに大きく左右されるため、警戒感も依然として拭えません。
NFT市場全体の1週間の売上高は、1.327億ドルと前週比で17.54%減少する一方、買い手・売り手の数は20%以上も増加しています。主にフロア価格が下落傾向にある銘柄が増えたことで、割安感から新規参入が促された可能性が指摘されています。
また、2024年にビットコインネットワークが決済した取引総額が19兆ドルを超えたことを受け、DeFiやNFTの分野でもBTCチェーンを活用したプロジェクトの活況が見込まれます。一方で、Solv ProtocolやRWA借貸プロトコルCentrifugeといったプロジェクトの公式Xアカウントが相次いでハッキング被害に遭うなど、セキュリティリスクも依然として高いため、公式情報ソースやウォレット管理への十分な注意が必要です。
上記のように、2025年1月第2週は複数のトークンジェネレーションイベントや大口アンロックを控え、ビットコインを含む主要仮想通貨の取引高・価格動向に注目が集まっています。さらに米国のマクロ経済指標や有力政治イベントも連動し、仮想通貨市場のボラティリティが高まりやすい局面と言えるでしょう。引き続き、プロジェクトの進捗や公式アナウンスを丹念に追いながら、投資判断を下していくことが求められます。