Flipside 2024年レポート Baseが10月の新規獲得ユーザー集計で約7割

Flipsideの2024年レポートを解説。10月の新規獲得ユーザーは対象7チェーン合計1,940万、Baseは1,370万。集計の定義、Ethereumの月平均、実人数と区別すべき理由を整理します。

改訂日:2026年10月12日

Flipsideの「2024 Onchain Users Report」によると、2024年10月にBaseが獲得した新規ユーザーは1,370万で、報告書が対象とする7チェーンの合計1,940万の約7割を占めました。ただし、この「新規獲得ユーザー」は報告書独自の条件で数えた利用記録で、実際の人数や継続的な利用とは別物です。Baseの数字の読み方と、報告書のほかの指標との違いを整理します。

10月はBaseが7チェーン合計の約70.6%

対象はEthereum、Bitcoin、Arbitrum、Avalanche、Base、Optimism、Polygonの7チェーンです。1,940万はこの7チェーンの合計で、Base単独の数字ではありません。Baseの比率は1,370万÷1,940万×100で約70.6%になります。元の数値が丸められているため、比率も概算です。

報告書は、10月の合計が掲載データにある2024年の月次集計で最も多かったとしています。ここで扱うのは当時の掲載データで、2024年末までを含む通年の確定値や、現在の利用状況ではありません。

数えているのは「2回目の取引が2024年中」のユーザー

報告書の「acquired user(獲得ユーザー)」は、あるチェーンで2回以上取引し、その2回目が2024年中だったユーザーを指します。ウォレットの作成数や、初回の取引だけを数えた指標とは条件が違います。

この集計からは、一人が複数のウォレットやチェーンを使う場合の重複を除いた実人数は分かりません。条件を満たしたユーザーが、暗号資産を初めて使った人だとも限りません。

比べるときは期間をそろえる、Ethereumの156万は月平均

報告書は、Ethereumの新規獲得ユーザーを月平均156万としています。一方、Arbitrumの330万は2024年5月の単月の値で、Baseの1,370万も10月単月の値です。月平均と単月の値は期間が違うため、そのまま並べて比べることはできません。

獲得の多さと利用の深さは別の指標で見る

獲得したユーザーが多くても、その人たちが使い続けているとは限りません。利用の深さを見る指標として、報告書は「super user」を定義しています。あるチェーンで累計100回以上取引したユーザーのことで、ウォレットの作成時期や最後に取引した時期は問いません。累計の回数で数えるため、いまも使い続けているかまでは判断できません。

報告書はさらに、5カテゴリー・15指標を組み合わせてオンチェーン活動の広がりや深さを測る「Flipside Scores」を紹介しています。単純な取引量とは別の角度から活動を見るための、Flipside独自の評価手法です。

10月のBaseの1,370万は、報告書の条件を満たす利用記録が1カ月で大きく積み上がったことを示します。実人数や継続利用の大きさは、この数字だけでは分かりません。Baseの伸びを評価するときは、獲得数に加えて、super userのような利用の深さを示す指標も併せて見る必要があります。

訂正注記(2026年10月12日)

新規獲得ユーザーの対象範囲と定義を明確にし、Ethereumの156万を月平均と明記しました。一次資料内で整合しないスーパーユーザー数の比較と増加率、根拠・集計条件を十分に示せないDEX比率および因果説明を削除しました。

出典

本文の数値と定義は、次の報告書によります。

  • Flipside 2024 Onchain Users Report 印刷ページ3・6・7(10月の合計、Base、獲得ユーザーの定義、対象7チェーン)、印刷ページ3(Ethereumの月平均、Arbitrumの5月値)、印刷ページ16(スーパーユーザーの定義)、印刷ページ30(Flipside Scores)

カテゴリL2

この記事を書いた人

Labochan

Web3 & NFT リサーチャー/ライター(クリプト歴 7 年、ガチホ歴 3 年)。NFTLABO 編集長として月100本のニュース&エアドロNoteを監修。累計 $150,000 相当の大型エアドロ獲得ノウハウを発信。

運営: 投資ラボ運営者情報お問い合わせ