▽ 要約
マーケット背景:2017‐18年のバブルと24‐25年の再評価が急騰を誘発
規制進展:SEC訴訟の「非証券」判断で投資家心理が改善
法案追い風:2025年7月の米規制法案可決が最高値突破を後押し
機関資金:Coinbase経由の大口買いが価格プレミアムを形成
今後焦点:実需拡大と5ドル突破可否が次の分岐点
XRP史上最高値が再び塗り替えられました。
なぜ7年ぶりの高値更新が実現したのか――結論は「規制リスク後退・政策追い風・機関資金流入」という三重奏です。本稿では投資家が知るべき背景と今後の注目点を整理します。
XRP史上最高値とは何が起きたのか
2018年1月に3.84ドルを付けた記録が、2025年7月17日の3.52ドル(取引所平均)で更新された。
2018年はアルトバブル、2025年は政策面と機関資金が主因と性格が異なる。
なぜ2018年にバブル高値が生まれたか
投機マネー集中が直接要因。ビットコイン急騰後の余剰資金が韓国市場へ流入し、キムチプレミアムが最大30%観測された。
加えてMoneyGramらの実証実験報道が「実需期待」を煽った。
2018年急落の理由
CoinMarketCapが韓国データを除外し表示価格が急落。韓国政府の取引規制案が追い打ちを掛け、バブルは崩壊。
2023〜2025年再高騰を支えた三大ドライバー
SEC訴訟の転機
判決で「公開市場でのXRP販売は証券に該当せず」と判断。法的不安が解消され、上場再開が相次いだ。
米規制法案と政策トリガー
2025年7月、CLARITY法・CBDC禁止法・GENIUS法が下院可決。トランプ大統領の年金投資解禁観測が市場を押し上げた。
機関投資家の買い圧力
Coinbaseでは現物価格が他市場比最大13%高。未決済建玉は100億ドル規模に拡大し、米機関資金が主導した。
ビットコイン・イーサリアムとの相関
短期的には独自材料で乖離しうるが、長期トレンドはBTC主導で同調。
BTCが10万ドル台を回復した24‐25年強気相場で、XRPも遅行しながら最高値を更新。
今後の展望
実需拡大が次の壁突破を左右。銀行・CBDC案件でRLUSDが普及すれば、5ドルの心理的節目超えも視野。
▽ FAQ
Q. XRPが過去最高値を更新した日時は?
A. 2025年7月17日、平均3.52ドルで更新。
Q. 今回の高騰を主導した投資家層は?
A. 米機関投資家とクジラが大量買いを実施。
Q. SEC訴訟は価格にどう影響?
A. 「非証券」判断で上場再開・資金流入を誘発。
Q. 米規制法案可決の意義は?
A. ルール明確化と年金資金参入で安心感を提供。
Q. 今後の焦点は?
A. 実需拡大と5ドル突破の可否が最大テーマ。
■ ニュース解説
今回の急騰は「規制明確化→機関資金流入→市場心理改善」の順で波及。以前のアルトバブルと異なり、政策コミットメントを伴う点が特徴だ。もっともSECとの全面決着やRLUSDの実利用が進むまでは、新高値圏での乱高下も想定される。
(出典:CriptoNoticias,Global Economic ,CoinPost ,MSToday)