【要約】
・TokyoBeast TGTトークンは2025年5月21日にTGEを実施し、Bybit・KuCoin・MEXC・QuickSwapで同時に上場。
・総供給10億枚のうち、約40%はエコシステム成長プールとして10年間かけて放出。
・NFT施策「TB Mystery Ticket」を通じ、BEAST NFTやTGTトークンが抽選配布され、使用期限は5月28日まで。
・初期価格は0.05〜0.08 USDが事前予測され、FDVは5,000万〜8,000万ドル規模との見方が強い。
・Binance Alphaでの取扱いが決定し、今後さらなる流動性拡大が期待される。ただし日本居住者は国内取引所への上場までは取引不可。
TGE概要と発行チェーン
**TokyoBeast TGTトークン(TOKYO GAMES TOKEN)**は、2025年5月21日19:00(日本時間)にTGEが実施されると同時に現物取引が開始されました。初期の上場先はBybit・KuCoin・MEXCに加え、Immutable zkEVM上のQuickSwapを含む計4ヶ所です。複数の取引所で同時に流動性を提供した点が大きな特徴となっています。
発行チェーンには、イミュータブル社が展開する新たなLayer2「Immutable zkEVM」が採用されました。ガス代の低減と高速な決済処理を両立する設計で、今後の拡張性も注目を集めています。
トークノミクスとロックアップ設計
TGTの総発行枚数は10億枚で、公式のトークノミクスによると以下のように配分されています。
区分 | 割合 | ロック・放出方針 |
---|---|---|
エコシステム成長プール | 40% | BEAST NFT保有者への報酬などとして10年かけて段階的に放出 |
エコシステム/財団 | 21.4% | プロジェクト運営や新規IP展開に活用 |
チーム & 開発 | 15% | 長期ベスティングプランで解除 |
エアドロップ&マーケ | 11.5% | キャンペーンやコミュニティ拡大のために配布 |
流動性 & 上場 | 10% | 取引所の初期流動性供給に即時充当 |
初期支援者・アドバイザー | 2.4% | 契約に基づく段階的な解放 |
約60%に相当するトークンが初期段階で市場へ間接的に流入する可能性がありますが、それ以外は長期ロックされる見込みです。これにより短期的な希薄化リスクはある程度抑制されると想定されています。
Mystery Ticket NFTエアドロップ
コミュニティ向けキャンペーンとして配布された**「TB Mystery Ticket」**は、BRONZE・SILVER・GOLD・DIAMONDの4つのランクに分かれています。所定のタスクや紹介プログラムを通じてチケットを獲得でき、「USE」ボタンを押して使用すると、TGTトークンやBEAST NFTが抽選で割り当てられる仕組みです。
使用期限は2025年5月28日までで、期限を過ぎるとチケットは失効します。とりわけDIAMONDチケットが当選すると、後日BEAST NFTがエアドロップされる予定ですが、具体的な配布日時は公式アナウンス待ちです。
価格動向とFDVの現状
CoinMarketCapでは、TGTのリアルタイム価格や流通枚数は現時点で未集計となっています。業界メディアによると、TGE直後の想定初値は0.05〜0.08 USDとの予測が多く、実現した場合の完全希薄化時価総額(FDV)は5,000万〜8,000万ドルに達すると見られています。実際の初値は取引所のオーダーブックが確定後に公表される見込みで、流通枚数が正式に開示され次第、時価総額の精確な算出も可能になるでしょう。
上場取引所と流動性拡大
TGEと同日の上場を実施したBybitでは、約900万TGT相当のインセンティブプールを用意し、入金や取引高に応じたキャンペーンを展開しています。MEXCではイノベーションゾーンにTGTを上場し、最大400%APRが見込まれるステーキングプールも併設。KuCoinは新規利用者向けのGemPoolを開設し、総額428万TGT相当を5月28日まで報酬として付与する企画を進行中です。
さらに、Binance AlphaがTGT取扱いをいち早く発表したことで、今後Binance本体や他大手取引所への上場も期待されます。ただし、日本国内に居住するユーザーは金融庁認可の取引所に上場されるまで正規の方法で売買できない点には十分注意が必要です。
ニュース解説
TokyoBeastは「日本発のAAA級Web3ゲーム」を目指し、ゲームIP・NFT・トークンを統合的に運用するクロスエンタメモデルを採用しています。TGEに合わせて複数の大手取引所へ同時上場することで、十分な流動性と注目度を確保した点はポジティブな材料です。今後の焦点はゲーム正式版リリース後にどの程度ユーザーを取り込めるか、さらにMystery Ticketの運用を通じてNFTエコシステムをどれだけ活性化できるかにかかっています。
また、トークン自体の価値はゲーム内ユースケースの拡大や市場流通量の変化に左右されるため、定期的にロック解除スケジュールや新たな上場先の動向を確認する必要があります。すでにBinance Alphaでの取り扱いが決定している点から、市場規模の拡大が続く可能性が高く、投資家やゲームファン双方からも高い関心が寄せられている状況です。