Shibuya_Zensen、メルカリNFTで300円ガチャ販売開始

▽ 要約

セール開始:2025年8月20日17時、メルカリNFTで販売
ガチャ形式:1体300円・総数10,000体、即日完売
ユーティリティ:SSレアは連載漫画に出演、PFP利用可
市場動向:8/21時点で取引約1.27万件・所有584人

「本当に売れるIP主導NFTは何が違うのか」。Shibuya_ZensenはメルカリNFTで300円・ガチャ形式という低摩擦UXを採り、販売初日に完売、SSレアの漫画出演権など“買った後”の体験まで設計した点が特徴で、Shibuya_Zensen メルカリNFTのケーススタディとして検証に値する。

発売概要と設計

販売開始が8/20 17時・価格300円・1万体のガチャ形式だったため、参入障壁が低く短時間で完売となった。
ガチャは「くじを引く」UIで、クレジットカード等の日本円決済に対応し、ウォレット接続なしで誰でも参加しやすい構成だ。最上位のSSレアには、今後公開される読み切り連載漫画への出演権が付与される。

世界観とアート

近未来の渋谷を舞台に、ARコンタクトレンズが日常化した社会で女子高生とAIパートナーが活躍するSF設定のもと、10,000体のキャラクターが生成されるため、物語とPFPの両立を図る。
キャラクター原案に人気イラストレーターのpopman3580氏が参加し、ジェネラティブでも画風統一とキャラの“立ち”が担保された。

購入UXとアクセス性

「くじ」方式により希少度に応じた体験価値を演出しつつ、クレジットカード・メルペイ残高・ポイント等で購入できるため、暗号資産に不慣れでも導線が明確だ。
メルカリアプリ内で完結するため、外部ウォレットの準備は不要となり、一般層(ライトユーザー)に開かれた導入設計になっている。

ユーティリティとレアリティ

レア度はSS/S/A/B/Cの5段階で、SSレアは連載漫画に出演できる特典が企画側から告知されている。
また、購入したNFT画像はPFP利用が想定され、メルカリ内プロフィール設定や個人の範囲でのSNSアイコン利用に関するガイドも整備されている。

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二次流通・価格レンジ・コミュニティ

初日完売を受け二次流通が活発化したため、直近成約は¥290〜¥600帯に集中し、出来高は短期に拡大した。
2025年8月21日現在、プロジェクトページ表示では取引件数約1.27万件持ち主約584人と把握され、薄利多売型ながら回転率の高いフローが確認できる。

価格レンジと出来高

一次価格は300円で統一され、即完売後の初動では290円前後での成約も散見される一方、個別属性により上振れ事例も出ている。
10,000体の供給に対して約1.27万件の取引が短期に積み上がり、初期の注目度と回転の速さが示された。

コミュニティの熱量

販売当日からX(旧Twitter)で関連ハッシュタグの投稿が相次ぎ、クレカ決済・ウォレット不要の体験が新規層にも刺さったとの反応が多い。
プロデューサーPaji氏や有力コミュニティ関係者のポスト、メディアの紹介により初動の拡散が加速した。

制作体制と透明性

プロデュースはPaji(安宅 基)氏(Tokyo Otaku Mode共同創業者)。Web3/アニメ/ゲームに横断的な実績を持つ体制で、キャラ原案にpopman3580氏が参加しIP面の強度がある。
販売はメルカリ(メルカリNFT)の公式枠で実施され、決済・利用規約・ヘルプ等の整備が行われているため、ユーザー保護の観点でも一定の可視性が確保される。

技術面の留意点

企画側の投稿ではフルオンチェーンを掲げる一方、メルカリNFTのヘルプには「ユーザー保有がブロックチェーン上に記録されない」旨の記載がある。
現状はカストディアル(プラットフォーム保管)に近い体験設計と解釈でき、可搬性(外部ウォレットへの移転可否)や将来の転送機能の有無は継続確認が必要となる。

▽ FAQ

Q. 販売開始はいつ・どこで?
A. 2025年8月20日17時にメルカリの「メルカリNFT」で販売開始、価格は1体300円、総数10,000体。

Q. 最高レアの特典は?
A. SSレア保有者には公式の読み切り連載漫画への出演権が付与され、キャラが作中に登場する。

Q. 二次流通の現況は?
A. 2025年8月21日時点で取引約1.27万件、持ち主約584人。直近の成約価格は¥290前後が多数。

Q. 決済と購入方法は?
A. クレジットカードやメルペイ残高等に対応。ウォレット接続不要で、アプリ内の「くじ」形式。

Q. 技術仕様で注意点は?
A. 企画側はフルオンチェーンを示すが、メルカリNFTでは保有記録がオンチェーンに残らない旨がヘルプにある。

■ ニュース解説

一次300円・ガチャ×10,000体が8/20に即完したため、低単価・低摩擦の導入設計が初期需要を開放した一方で、保管方式はメルカリ側カストディアルのため可搬性は限定的になり得る。
販売は公式PRとマーケットで確認でき、SS出演権などコンテンツ連動を明示し、Paji氏×メルカリというIP×プラットフォームの組み合わせで参入障壁を下げたため、ライト層の獲得と回転率の高い二次が生まれ、IP展開(漫画公開・SNS企画)次第で中期の保有動機が強化される可能性がある。

投資家の視点:①供給10,000体の消化後にコンテンツ更新頻度(漫画公開時期・参加型施策)とレアリティ活用(SSの実装設計)を追跡、②保管方式の将来方針(外部転送やオンチェーン可視性)を継続確認、③価格では初期底値帯(¥290前後)の厚み・出来高推移・ホルダー分布(所有者数推移)を監視したい。

※本稿は投資助言ではありません。

(参考:メルカリ,くじを引く – メルカリNFT,プロジェクトページ