▽ 要約
焼却 6525万OKBを焼却し総供給は2100万枚に固定。
日程 8/15焼却・8/18に発行/手動焼却無効化を完了。
市場 発表直後に急騰、日中高値135ドル・出来高増。
生態系 X Layer強化、OKT統合とETH版OKB段階廃止。
OKXはOKBの大量焼却で供給を「OKB 2100万枚 供給固定」とし、X Layerを中心にトークノミクスを再設計したため、短期の価格インパクトと長期の希少性・実需ドライバーが同時に立ち上がる局面に入った。
今回のバーンの全体像
65,256,712.097 OKBを一括焼却し、累計焼却は約2.79億枚となるため、初期3億枚のうち残存が2100万枚に固定された。
OKXは過去の買い戻し・準備金保有分を「一掃」し、黒穴アドレス送付を自動処理に移行することで、将来の恣意的発行・手動バーンを停止する設計へ移った。供給面の不確実性を排し、通貨設計の透明性を高める狙いだ。
OKBバーンの歴史と累計
2019年5月10日の初回約50.6万枚から四半期実施を継続したため、2025年6月19日の第28回までに累計約2.137億枚が消滅し、直近では第27回3,115万枚、第28回4,243万枚を焼却した。
初期の少額から規模を段階的に拡大し、2024年以降は1回あたり数千万枚規模へと移行した経緯が確認できる。
X Layerアップグレードとトークン統合の狙い
Polygon CDKを取り込みTPS5000・手数料極小化を実現したため、OKBを唯一のガス兼ネイティブ通貨に据えた統合でユースケース拡大を狙う。
OKXウォレットやOKX Payとの深い統合、0ガス即時出金などの導線整備で、実需サイドの需要創出を図る設計だ。
仕様変更(発行/手動バーン無効化)
スマートコントラクト改定で増発と手動バーン機能を停止するため、以後は黒穴アドレス送付のみが実質的な焼却となる。
実施スケジュールとユーザー影響
8/13にOKT取引停止・ETH版OKB出金停止を経て、8/15にOKT→OKB自動転換とOKB一括焼却、8/18にコントラクト改定が順次実施された/予定だ。
OKTは7/13〜8/12の平均終値でOKBへ転換され、OKTChainは2026/01/01まで運用後に停止する。ETH版OKBは段階廃止され、X Layer版への移行が推奨されている。
OKT→OKB自動転換とOKTChainの段階廃止
OKT取引は8/13 14:10(UTC+8)停止となり、8/15 10:00に平均終値での自動転換が始まるため、OKT保持者の所持資産は順次OKBに置換される。OKTChainは2026/01/01に完全終了。
ETH版OKBの扱いとブリッジ
8/13 15:00(UTC+8)にETH L1へのOKB出金が停止されたため、保有者は取引所経由のワンクリックでX Layerへ移行する運用に切り替わる。
価格反応と市場の受け止め
発表直後にOKBは約160%急騰し日中高値135ドル前後(指標により一時ATH約142ドル)まで上昇、24時間出来高は一時15億ドル超に膨らんだ。
時価総額順位は一時上位へ浮上し、主要アグリゲータで上位25〜35位帯を示した。短期のボラティリティ上昇は大きく、利益確定売りを交えつつ新水準での推移が観測された。
コミュニティの声と波及
SNS・メディアは「固定供給化+技術アップグレード」のシグナルを好感したため、取引所トークン全体にも思惑買いが波及したとの論調が目立った。一方で過熱感と変動率の高さを警戒する注意喚起も発信された。
固定供給下で問われる価値ドライバー
供給は固定化されたため、今後の価値はX Layer上の実需(決済・DeFi・RWA)とOKXサービス群の統合度合いに依存する。一方で移行リスク・規制対応・エコシステム拡大の実行力が問われる。
OKXは米国再進出後にIPO検討報道もあり、ブランド・規制面の進展はプラスだが、人工バーン終了後は需給の主役が需要側に完全に移る。
▽ FAQ
Q. バーンは何時に実行される?
A. 2025-08-15の14:00(UTC+8)に一括焼却を実行予定で、総供給は2100万枚固定となる。
Q. 累計焼却はどのくらい?
A. 6/19時点で約2.137億枚、今回の6525.67万枚加算で約2.79億枚に達し初期3億枚の大半が消滅。
Q. ETH版OKBはどう扱えばいい?
A. 8/13以降は取引所出金が停止され、OKXの「Withdraw to X Layer」でX Layer版へ移行する。
Q. 価格はどの程度動いた?
A. 発表後に約160%上昇し、日中高値135ドル前後(指標によりATH約142ドル)を記録した報道がある。
■ ニュース解説
単一バーンで供給を2100万枚へ固定し発行・手動バーン機能も無効化したため、OKBは希少性を恒常化しつつ、X Layer強化とOKT統合で実需拡大を狙う構図となった。
投資家の視点:短期はボラティリティと流動性急拡大に伴うスプレッドの変動へ注意、中期はX Layerの実利用(手数料、決済、RWA)、OKX Pay/ウォレット統合の普及、ETH→X Layer移行の完了度合いが評価の鍵となる。米IPO検討の報も制度面の追い風だが、人工バーン終了後は成長の質が厳密に問われる。
※本稿は投資助言ではありません。
(参考:OKX Help)