【要約】
・イケハヤ氏は、日本のNFT界をリードするインフルエンサー。
・忍者をテーマとしたキャラクターIP「CryptoNinja」を中心に、DAOを活用し二次創作を推進。
・派生コレクション「CNP」は国内最大級のNFTプロジェクトへ成長。
・NFTと実生活のサービスを連携する「にんぷら(Ninja DAO Plus)」は開始直後に668倍超の価格急騰を記録。
・2025年に格安SIMやクレジットカードなどの新たな取り組みが本格化し、新時代のトークン経済圏を生み出している。
イケハヤ氏とNFTコミュニティへの全力投下
イケハヤ氏はもともと人気ブロガーとして知られていましたが、2021年頃からNFT分野に深く参入し、日本のNFTシーンをけん引する存在となりました。なかでも、彼が手がける忍者キャラクターIP「CryptoNinja」と、それを支えるコミュニティ「NinjaDAO」は国内トップクラスの盛り上がりを見せています。イケハヤ氏自身は、Discordを中心にDAOメンバーと積極的に意見交換を行い、「NFT×コミュニティ」という新たな可能性を切り開いています。
CryptoNinjaとは – 忍者の世界観を軸としたキャラクターIP
「CryptoNinja」は2021年にリリースされた、忍者をテーマとするNFTコレクションです。日本的な忍者の世界観をもとに、クリエイターのリツ氏が描く魅力的なキャラクターたちが展開され、当初は30体程度からスタートしました。
- 物語や設定が細かく用意され、世界観を多方面に拡張する設計
- ファンアートや漫画、ゲームなどの二次創作を自由に行える方針
- DAO(分散型自律組織)を活用したコミュニティ運営
この二次創作への寛容な姿勢は、クリエイターたちの創作意欲を刺激し、DAO参加者によるアニメ化やグッズ化の提案を活発にしています。実際、NFT由来としては珍しいテレビアニメ『忍ばない!クリプトニンジャ咲耶』の放送を実現するなど、CryptoNinja発の企画は大きな成果を上げています。
CNP (CryptoNinja Partners) – 急成長した派生コレクション
「CryptoNinja」を基に誕生した派生プロジェクトが「CNP (CryptoNinja Partners)」です。22,222点のジェネラティブNFTが0.001ETHという手頃な価格で発売され、短期間で国内最大級のNFTプロジェクトへと飛躍しました。
- 流通総額は2,000ETH(約3億円)を突破
- 二次流通価格が一次の600倍に上昇したケースも報告
CNPが成功を収めた背景には、NinjaDAO内でのコミュニティ力が大きく影響しています。アイデアを積極的に出し合う環境と、イケハヤ氏の情報発信力が相乗効果をもたらし、「NFTを投機目的のみでなく、キャラクターや物語を育てる楽しみ」として定着させる道を示しました。
にんぷら (Ninja DAO Plus) – NFTと現実をつなぐトークン革命
NFTに限らず、イケハヤ氏が注力しているのが「にんぷら (Ninja DAO Plus)」と呼ばれるコミュニティトークンです。FiNANCiEプラットフォーム上で発行され、CryptoNinjaを中心とした経済圏をさらに広げる狙いがあります。
- サービス利用によりポイントが貯まり、にんぷらトークンを獲得可能
- トークンはすでに上場し、売買や現金化が容易
- 2025年2月のローンチ直後に初値比66,800%(668倍)超という驚異的な高騰を記録
具体的な活用例として、格安SIMサービス「クリプトニンジャモバイル」が2025年2月に正式リリースされました。ユーザーはスマホ利用に応じたポイントをにんぷらトークンへ交換でき、ユーザー数増加によるトークン需要上昇が見込まれています。さらに、CNPブランドのクレジットカード(CNPクレカ)の導入も予定され、カード利用分のポイントがにんぷらトークンに変わる仕組みを計画中です。これにより、NFTコミュニティと現実世界の消費活動が連動する「NFT×実需型トークン経済」が具体化し始めています。
NinjaDAOと広がるプロジェクトの連鎖
NinjaDAOは日本でも有数の大規模DAOとして認知され、Discord上で数万人規模のメンバーを抱えています。
- プロジェクトや新企画の提案はコミュニティ投票で決定
- 多彩なクリエイターが集まり、アニメ、ゲーム、イベントなどのコラボを積極的に実施
- 収益の一部をコミュニティ運営費や新規事業への投資に回し、持続的な成長を追求
CryptoNinja生まれのテレビアニメやトレーディングカード、メタバース開発など、多彩なコラボレーションが展開され、NinjaDAOの分散型ガバナンスモデルは一層の注目を集めています。
2025年の展望とNFTシーンへの影響
2025年に入り、イケハヤ氏が主導する「にんぷら」を軸としたビジネス連携が急ピッチで進み、格安SIMからクレジットカードに至るまで、多種多様なサービスがNFTコミュニティと結合しています。
- にんぷらトークンの二次流通市場がオープンし、さらなる高騰が話題に
- 新ミームトークン「凪紗(Nagisa)」も登場し、コミュニティ内の熱量が上昇
- テレビアニメ『忍ばない!クリプトニンジャ咲耶』第3期の制作も進行中
このように、NFTを軸にしながらも現実の消費行動やエンターテインメントと連携し、既存の枠組みを超えた経済圏が築かれつつあります。イケハヤ氏自身は「1000年続くIP」としてCryptoNinjaやCNPの世界観を育てる意向を公言しており、海外からの評価も高まりつつあるようです。
ニュースの解説
イケハヤ氏とNinjaDAOの動きは、NFTを単なるデジタル資産として取り扱うだけでなく、トークンを活用した新しい経済モデルを実現している点にこそ注目すべき価値があります。格安SIMやクレジットカードと紐づいたトークン経済は、実際の利用シーンでの需要を喚起し、投機に偏らない安定的なエコシステム形成を目指すものです。
加えて、NinjaDAOのようにコミュニティ全体が主体的に企画や運営を担うスタイルは、IPビジネスとWeb3技術の融合に新たな可能性をもたらします。テレビアニメやゲーム、メタバースなど幅広い分野との連動は、NFTが一般層にも浸透していくうえで大きな追い風となるでしょう。こうした日本発のプロジェクトが持続的に成果を上げることで、世界のNFTシーンにも新たな波を起こすことが期待されています。