トークン高騰：PENGUがBinance先物上場で24時間出来高27.5億ドルに急伸
ANIME配布：Azuki関連NFT保有者へ100億枚中37.5％をエアドロップ、FDVは12億ドル
APE調整：ApeCoinは7月17日に1,560万枚を解除予定、BinanceがBAYC質押停止を発表
DUST停滞：Dust Protocolは0.03ドル付近で横ばい、流動性1.3百万ドルと縮小
市場の鍵：コミュニティ活性と実利用が長期価値を左右
NFTトークン最新動向が再び投資家の関心を集めています。
「PENGUやANIMEはなぜ急騰したのか？ 逆にAPEやDUSTは伸び悩むのか？」――本稿ではその疑問に答え、主要NFT発トークン４種の現状と今後を解説します。読めば、市場サイクル末期で生き残る“本命”を見極めるヒントが手に入ります。
NFTトークン総覧：2025年夏の勢力図
強さを見せるのは“文化IPを拡張する新世代トークン”で、停滞するのはユースケースが限定的な旧来型です。
PENGU｜コミュニティ原動力型ミーム兼ユーティリティ
先物上場とETF期待で爆発的流動性。
Binanceは7月23日、PENGU‑USDC永久先物（最大75倍）を開始。同日出来高は27.5億ドル、価格20％上昇。VanEck支援のCanary CapitalがPENGU ETFをSECへ申請し、更に話題が加速。
NFTフロア価格も13％高騰、Telegram発ゲーム「Pengu Clash」報酬に組込むなど実需拡大。中国語圏でも「胖企鹅代币一周127％上昇」と報道。
ANIME｜Azuki再生のカルチャーコイン
大型エアドロップで注目も価格は調整局面。
1月23日ローンチ時にFDV12億ドル、DEX初値0.12ドル。配布比率50.5％がコミュニティ、うち37.5％をAzuki系NFTへ配布。公式は「アニメ10億人市場をDAO所有へ」と宣言。
しかし初動ピーク0.186ドル後、4月に0.012ドルまで下落（–93％）。Azukiフロアは短期上昇後2〜3ETHへ逆戻り。今後はAnimechain稼働とAnimeDAO提案次第。
APE｜BAYCエコシステムの試練
供給増とユースケース停滞で弱含み。
7月17日に1,560万APE（流通の1.95％）が解除予定。Binanceは8月1日でBAYC/MAYC質押サービス停止を発表。Q1だけで3.8百万APEがステーキング報酬として放出。価格予測は年末1〜2ドル。Othersideメタバースの実装が遅れれば回復は難しい。
DUST｜DeGodsからSolana全体へ
低流動性で様子見ムード。
CoinMarketCap上の時価総額は約54.8万ドル、24h出来高72万ドル。2024年には1枚8ドルまで高騰したが現在0.03ドル前後。DeGods Season III発表で期待されたユースケース拡大は限定的。Sniper提携やDEGODトークン派生も進むが、市場の注目度はPENGU・ANIMEに比べ低い。
市場インパクトと投資視点
- 短期ドライバー：取引所上場・レバレッジ商品・ETF申請
→ PENGUが典型例。高流動性を呼び込むがボラティリティ急拡大。 - 中期ドライバー：IP横展開とWeb2連携
→ Pudgy Penguinsの玩具・ゲーム、Azukiのアニメ制作など実需が価格底支え。 - 下押し要因：大量アンロックとステーキング終了
→ APEは2025年末まで毎月アンロックが続く予定。需給悪化を警戒。 - 共通リスク：規制・流動性縮小
→ NFT ETFの審査は最長240日。SEC承認可否次第で市場が大きく振れる。
2025年夏のNFTトークン市場は、「文化IP＋実利用」を備えたPENGUとANIMEが牽引し、既存ブルーチップのAPEは調整、DUSTは停滞という構図。短期トレードならイベント日程に敏感に、長期投資ならIP拡張性とコミュニティ強度の見極めが要です。
▽ FAQ
Q. PENGUはどの取引所で買える？
A. 2025‑07‑24時点でBinance（現物・先物）、Gemini、Bybit、Gate.ioに上場。流動性はBinanceが最多。
Q. ANIMEは日本居住者も取得可能？
A. アジア向け取引所MEXCで取引可能だが、日本の法規上は自己責任。Azuki保有者のエアドロ対象は国籍を問わない。
Q. ApeCoinは今後もアンロックが続く？
A. 2028年3月まで毎月スケジュール済。2025年は計1億APE超が解禁予定。
Q. DUSTの主な利用シーンは？
A. DeGodsポイント交換、NFT購入手数料割引、y00ts関連イベント参加など。
Q. ETF可否は価格にどの程度影響？
A. PENGUの場合、申請報道直後の週で+127％上昇実績。承認可否の結果次第で数倍規模変動余地。
■ ニュース解説
本稿はBinance・CoinDesk・Gate・Chinese media (火星财经・链捕手) 等12本の記事を一次情報として再構成。複数言語ソースを突合し、数字は最新公表値で統一した。各社の立場を排し中立的に整理したが、価格は常に変動するため投資判断は自己責任でお願いしたい。
（出典：Gate.com,CoinMarketCap,鉅亨網,Messari）
