▽ 要約
ローンチ日程：2025年9月29日メインネット公開
トークン供給：総発行10億MON・1年ベスティング予定
資金調達：Paradigm主導で2.25億ドル、累計2.44億ドル
協業拡大：USDC・ChainlinkがDay 1対応で流動性確保
10,000 TPSのEVM互換チェーン「Monad」が9月29日に正式始動し、巨額資金と有力パートナーを背景に次世代L1争いの本命に浮上します。
CoinMarketCap掲載のローンチ日BitgetやParadigm主導2.25億ドル調達、The Blockなど、一次情報が相次いで確認できました。
概要と性能
MonadはEVM完全互換を保ったまま10,000 TPS・0.5 秒ブロック・1 秒最終化を実現する単一レイヤー1です。
公式サイトが処理性能と低ハードウェア要件を公表。並列実行＋パイプライン化でスループットを引き上げ、MonadBFTで単一スロット確定を達成。
技術ハイライト
- 楽観的並列実行でEVM依存関係を静的解析 → 衝突なし取引を同時処理。
- パイプライン処理により実行・合意・証跡生成を分業し遅延を削減。
- MonadBFTはHotStuff改良版で2ラウンド合意と単一ブロック確定を両立
トークン設計
MONトークンはPoSステーキングとガス支払いを担い、総供給10億枚説が有力ながら1000億枚説も存在します。
Bitgetは「1000億枚」表記、コミュニティ資料は「10億枚」を多数引用（公式未確定）。
- ロックアップ：TGE後1 か月移転制限・12 か月線形解除が草案段階で共有（コミュニティAMA）。
- エアドロップ期待：2025年2月のパブリックテストネット開始,8700万超アドレスを動員。
開発チームと資金調達
Jump Trading出身のKeone Hon & James Hunsakerが率いるMonad Labsは、24年にParadigm主導で2.25億ドルを調達しユニコーン入りしました。
The Block報道、Fortune。23年2月にはDragonfly主導1900万ドルシード。
- COO Eunice Giarta ら計25名がNYを拠点に開発。
- OKX Venturesなど戦略投資家も参加しアジア展開を強化。
主要パートナーと取引所
CircleとChainlinkがDay 1対応を表明し、Binance・OKX上場が有力視されています。
Circle公式発表 & Xポスト、Chainlink PR、取引所上場計画を示すBitget記事。
- USDC：CCTP V2・Circle Wallets同時リリースで即時ブリッジ。
- Chainlink SCALE：データフィード/CCIPが開発者コストを半減。
- Orderly Network：オムニチェーンDEX基盤を共建（テストネット協業）。
- 取扱所：Binanceティッカー先出、OKXは投資家として後押し。
市場インパクト
高速EVM×強力コミュニティの組み合わせはSolana・Aptosと競合しつつもEthereum圏拡張として投資マインドを刺激します。
新規L1最大級の資金調達額と10,000 TPS性能が「Solanaキラー」論を呼び、24年の暗号資金調達低迷期に例外的な成功例と報道。
- DEXやゲームなどリアルタイムdAppが実需を牽引。
- 初期流通が限定されるため、TGE後は高ボラ注意。
- マルチチェーン戦略でEthereum TVLの一部を取り込み可能。
▽ FAQ
Q. Monad公開はいつ？
A. 2025年9月29日（UTC‑8基準で29日、日本時間29日夜）。
Q. MONトークン総量は？
A. 10億枚説が主流だが、CoinMarketCap派生記事は1000億枚と記載。
Q. 主要投資家は？
A. Paradigm、Dragonfly、Coinbase Ventures、OKX Ventures等が出資。
Q. Day1で動くサービスは？
A. USDC（Circle）、Chainlink Data Feeds/CCIP、Orderly DEX基盤が稼働。
ニュース解説
Monadローンチの争点は「性能の実証」と「分散性の維持」。単一スロット最終化は取引所向けに魅力的ですが、メインネット規模で同水準を維持できるかは未知数です。Circle・Chainlinkとの協業は実用性を担保する反面、集中依存リスクも伴います。開発コミュニティが短期でTVLを積み上げられるかが、時価総額30億ドルの正当性を左右するでしょう。
（出典：The DefiantPR Newswire,The BlockPR Newswire,Bitget）
