メタプラネット463BTC追加取得で保有1.75万BTCへ

▽ 要約

ニュース概要:メタプラネットが463 BTCを約78億円で追加購入し、保有量は1万7,595 BTCに到達。
取得理由:財務基盤強化と「21万BTC」長期ビジョンの一環として実施。
株価影響:発表直前に増資懸念が強まり、株価は調整局面。
投資的意義:日本企業最大級のBTC保有で、MicroStrategyに次ぐ挑戦者に。

メタプラネット 463BTC追加取得の発表は「日本企業がビットコインを財務の核に据えるとどうなるのか?」という疑問に鮮烈な答えを提示した。結論から言えば、同社はわずか16か月で保有ゼロから17,595BTCへと拡大し、株価も年初から10倍超を維持している。この記事では最新取得の概要と市場インパクト、他社比較まで丸ごと整理し、読者がビットコイン財務モデルの可能性を一望できるようにした。

メタプラネット最新取得の概要

463BTCを約78億円で購入

メタプラネットは2025年8月4日、1BTCあたり11万5,895ドルで463BTC(約78億円)を追加取得した。平均取得単価は10万1,422ドル、年初来リターンは459.2%に達している。

目的は“財務基盤の強化”

同社は公式Xで「Secure the Future with Bitcoin」を掲げ、BTCトレジャリー戦略を明確化。今回の購入も2027年までに21万BTCを保有する壮大なロードマップの一里塚だ。

保有量推移と買い増しパターン

1年強でゼロ→1.75万BTC

2024年4月の初取得(97.85BTC)から17,595BTCまで急拡大。取得は「555」「1,111」などゾロ目で実施する遊び心も特徴だ。

年月取得BTC累計BTCメモ
2024/0497.8597.85ビットコイン戦略開始
2025/02269.432,031本格大量購入開始
2025/06+5,55013,3501か月で5,000超追加
2025/07/07+2,20515,555過去最大単回購入
2025/07/28+78017,132アジア最大級の保有企業に
2025/08/04+46317,595世界トップ5規模

関連:メタプラネット、5550億円優先株でBTC拡大

株価と市場インパクト

株価:急騰後の調整局面

2024年4月以降の累計上昇率は+7,700%。しかし2025年8月1日の5,550億円優先株計画発表で希薄化懸念が台頭し、株価はピーク(1,930円)から半値近くに調整。追加取得当日(8/4)は‐4.5%で引けた。

ビットコイン価格:最高値圏で安定

463BTCは流動性を揺るがす規模ではなく、BTCは11万7,000ドル前後で推移。企業買いが強気相場を後押しする構図は続く。

他社との比較で見る戦略的位置

MicroStrategyとの距離

ビットコイン保有量:

  • MicroStrategy 約600,000BTC
  • Metaplanet 17,595BTC(現時点)

規模は3%にすぎないが、「21万BTC計画」が実現すれば2位に躍進し得る。両社とも社債・株式を活用した“BTCレバレッジ財務”で共鳴する。

アジア勢トップの保有量

アジア上場企業では最多。Galaxy Digital(12,830BTC)やMarathon Digital(5万BTCだがマイニング由来)を上回り、“日本版MicroStrategy”の呼称にふさわしい存在感を放つ。

今後の焦点

  • 資金調達:優先株や社債の条件次第で株式希薄化リスクが変動。
  • ビットコイン価格:目標21万BTC達成にはさらに数千億円規模の原資が必要。
  • 規制動向:国内上場企業として、開示義務と会計基準のアップデートが鍵。

▽ FAQ

Q. メタプラネットは今回いくらでBTCを買った?
A. 1BTCあたり約11万5,895ドル、総額約78億円です。

Q. 総保有量は何BTC?
A. 追加後で17,595BTC、世界上場企業上位5社規模です。

Q. 21万BTC計画の資金源は?
A. 最大5,550億円の優先株発行など多様な調達手段を検討中です。

■ ニュース解説

メタプラネットの継続的なBTC購入は、企業財務における“デジタルゴールド”戦略の有効性を裏付ける事例だ。一方で株主にとってはビットコイン価格と調達条件の二重リスクが付随する。短期変動に右往左往せず、①調達スキーム、②BTC平均取得単価、③含み益の推移を定点観測し、自身のリスク許容度に照らして投資判断を行うことが肝要である。

本記事は情報提供を目的とし、投資助言ではない。

(出典:CryptoNinjas,PANews Lab,CryptoDnes.bg