▽ 要約
市況:BTCは$91,003、24h清算は$61.1M
焦点:BNB Chain基金会が中文ミームに$200,000
予定:2026-01-15審議、2026-01-18TRUMP解锁$271M
BTCは$91,000台へ戻ったが、中文ミームの急騰と大型解锁が同居し、短期はボラが上がりやすい局面だ。

BTCが$91,000台に回復する一方、BNB Chain基金会の買いなどでミームコインが急騰し、需給イベントも重なる週に入った。規制面では州当局の介入や制裁回避への監視が続き、制度整備の議論も同時進行している。本稿は数字と日程を軸に、投資家が見落としやすい論点を解説します。
市況総括
BTCは2026-01-11に$91,003まで上昇し、上昇局面でもレバレッジ調整が続いた。
短期の相場観をつくるのは現物よりデリバティブの需給だ。
CoinAnk集計では直近24時間の全体清算は$61.1004Mで、ロングが$37.9530M、ショートが$23.1474Mとロング側が優勢だった。
デリバティブの温度感と「高レバ」の可視化
高レバのポジションは、わずかな逆行でも損益が急変する。
Hyperbotデータでは、黄立成(麻吉大哥)が10倍ZECロングを新規で888.88 ZEC(平均約$378)建て、同時に25倍ETHロングが10,900 ETHという大型建玉を抱えている。
当該アドレスの含み損は全体で約$410,000とされ、方向性の当否より「清算リスクの大きさ」が示唆された。
ETH周りでは、取引所入金とステーキングが同時に進む点が材料だ。
Arkhamの追跡ではF2Pool共同創業者のラベル付きアドレスが4,000 ETH(約$12.37M)をBinanceへ送金し、Onchain LensはBitMineが86,400 ETH(約$266.3M)を追加ステークしたとしている。
センチメントは強気発言と慎重論が混在
強気の言葉が相場を支える一方、流動性への警戒も残る。
CZは「スーパーサイクル」発言の影響を過大視すべきでないとして、追加投稿で「一つのツイートでは未来は予測できない」と述べた。
またWilly Wooは、1月下旬〜2月の強さに言及しつつ、2026年は流動性支えが弱い可能性を挙げて慎重姿勢を示した。
規制・政策アップデート
米国の消費者保護と制裁対応が強まる一方、議会では市場構造ルールの審議が進む見通しだ。
規制の論点は「誰が何を監督するか」と「不正資金の流れをどう断つか」に集約される。
米テネシー州当局はKalshi、Polymarket、Crypto.comに対し、州住民向けのスポーツ契約提供停止を命じ、無許可で賭博法に抵触すると主張した。
詐欺被害の拡大は、インフラそのものへの規制を誘発する。
FBIデータでは2025年上半期の暗号資産ATM詐欺損失が$240Mに達し、米ワシントン州スポケーン市は暗号資産ATMを全面禁止し、他州でも制限が検討されている。
制裁回避の監視は、チェーン選好やステーブルコイン利用にも波及する。
TRM Labsは、イラン革命防衛隊(IRGC)が英国登録の取引所Zedcex/Zedxionを介して約$1Bを移転し、取引の多くがTron上のUSDTだったと分析した。
ステーブルコインの利用実態が地政学と結び付く点も無視できない。
報道では、ベネズエラの石油輸出でUSDTが多用されたとされ、Tetherは制裁順守と当局協力(OFACとの連携や違法アドレス凍結)を強調している。
企業・資金調達・プロジェクト動向
BNB Chainの“中文Meme”買いが象徴するように、チェーン側のエコシステム活性化と投機熱が近接している。
材料は「買い手の属性」と「ネットワーク側のスタンス」を分けて読む必要がある。
Lookonchainの追跡ではBNB Chain基金会が過去2日で$200,000を投じ、$50,000ずつ「币安人生」「哈基米」「我踏马来了」「老子」を買い付けた。
値動きは典型的なミーム相場で、短期の分散が大きい。
市況データでは「币安人生」の時価総額が$178.6Mで24時間+23.46%、「老子」は時価総額$10.60Mで24時間+202.2%、「人生K线」は時価総額$26.22Mで24時間+672.4%と急変動が確認された。
基金会の保有構成の変化は、市場の「お墨付き」期待を生みやすい。
チェーン分析ではBSC基金会が「哈基米」を$50,000購入し、当該資産が同基金会のTOP6に入ったとされ、上位保有にはMYX/CAKE/LISTA/SKYAI/币安人生が並ぶ。
一方で、チェーン側は熱狂との距離感も示している。
BNB ChainのNina Rongは、meme文化は「エンタメとして」参加してほしいと述べ、自身は代币发售に関与しないと説明した。
プロトコル開発:EthereumはZKを中期の核へ
ZK技術はL2だけでなく、L1設計の議論にも入りつつある。
Ethereum FoundationのHsiao-Wei Wangは、ZK(零知識)暗号がEthereumの中期ロードマップの中核になっていると述べた。
実行レイヤーやblob拡張だけでなく、プロトコルレベルでZKを扱う余地が広がれば、検証コストやスケール設計の選択肢が増える。
情報インフラ:X算法の公開方針
アルゴリズムの透明性は、暗号資産情報の届き方を変え得る。
イーロン・マスクは、Xの新アルゴリズム(おすすめ自然検索と広告推薦を含むコード)を7日以内にオープンソース化し、以後4週間ごとに繰り返すと述べた。
関連して、ボット投稿が暗号資産関連の可視性に影響したとの指摘もあり、透明化の効果が注目される。
伝統企業:贵州茅台がブロックチェーン領域を拡張
Web3は暗号資産企業だけの領域ではなくなっている。
贵州茅台は「爱茅台数字科技有限公司」を設立し、登録資本は6億元(600,000,000人民元)とされる。
事業範囲にはブロックチェーン関連ソフト/サービスや工業インターネットデータなどが含まれ、用途次第では実需の議論に繋がる。
資産配分:Tetherの金トークンXAUTとScudo
金価格の強さが、暗号資産内の「金トークン」需要も押し上げている。
分析記事では、金が2025年に約+65%上昇し50回超の最高値更新を記録した点や、UBSが2026年の目標を$5,000/ozに引き上げた点が支え要因とされた。
Tetherは金準備116トンを背景にXAUTを展開し、新単位Scudoを0.001 XAUT(約$4.4)として少額取引の計算負荷を下げる狙いだ。
関連:Orynth入門:Web3版Product Huntの仕組み
今週の注目イベント(2026-01-12〜2026-01-18)
制度・アップグレード・大型解锁が同週に重なるため、価格より先にカレンダーでリスクを把握したい。
まずは政策日程が分岐点になり得る。
2026-01-15に米上院銀行委員会が「CLARITY法案(暗号資産市場構造)」を審議・投票する予定で、可決・修正の方向感が市場心理に影響し得る。
需給面は「解锁額の大きさ」と「流通比率」に注目が集まる。
2026-01-16にArbitrum(ARB)が約92,650,000 ARB(約$19.2M、流通比1.86%)を解锁し、2026-01-18 09:00 JST(08:00 UTC+8)にはTRUMPが約50,000,000 TRUMP(約$271M、流通比11.95%)を解锁する予定だ。
プロダクト/移行系のイベントも、短期の板状況を変えやすい。
Coinbaseは2026-01-12〜2026-01-14にMKR→SKY移行を支援し、比率は1 MKR : 23,520 SKYとされ、期間中に一部サービスが停止する。
ネットワーク面ではBSCのアップグレードが同週の注目材料だ。
BSC主網は2026-01-14 11:30 JST(10:30 UTC+8)にFermi硬分叉を予定し、ブロック間隔を750msから450msへ短縮して性能改善を図る。
ステーブルコイン関連では、英国の制度設計が進む。
英国FCAは「本地稳定币发行商」向けサンドボックスの申請締切を2026-01-18としている。
▽ FAQ
Q. BNB Chain基金会が買った中文ミームとは?
A. 2026-01-11に$200,000で4銘柄を買い、24時間+672.4%級の変動も出た。
Q. TRUMPの大型解锁はいつ・どれくらい?
A. 2026-01-18に約50,000,000 TRUMP(約$271M、流通比11.95%)が解锁予定。
Q. XAUTの新単位Scudoは何を変える?
A. 1 Scudo=0.001 XAUT(約$4.4)で、少額のTether Gold取引を簡素化する。
Q. 米上院のCLARITY法案は今週どう動く?
A. 2026-01-15に上院銀行委が審議・投票予定で、制度の方向感が焦点となる。
■ ニュース解説
中文ミームの急騰が目立つので短期のセンチメントは強気寄りだが、清算増と大型解锁が重なるため値動きは荒れやすい。
規制面では州当局の介入や制裁回避への監視が続く一方で、CLARITY法案の審議で制度整備が進む可能性もある。
投資家の視点:価格水準だけでなく、解锁カレンダー、レバレッジ偏り、規制ニュースの「適用範囲」を分けて点検したい。
※本稿は一般的な情報提供を目的としており、特定銘柄・金融商品の売買を推奨するものではなく、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
(参考:PANews)





