ハイパーリキッド障害続発、API過負荷で取引30分停止

▽ 要約

障害概要:API過負荷で注文エラー発生
停止時間:14:10–14:47 UTCの約37分
返金対応:影響ユーザーに自動補填予定
市場影響:HYPE3.7%下落も回復基調
背景:OI14.7 Bドル超の急成長

「ハイパーリキッド 障害」はなぜ再び起きたのか――取引画面に「Unexpected error sending order」が表示され、約37分もの間ポジションを動かせなかったユーザーの不安は大きい。本稿では障害の原因と運営の対応、市場への影響を解説し、同様の事態を回避するために投資家が取るべき行動を示す。

障害の概要

2025年7月29日14:10–14:47 UTC、APIサーバーの過負荷により注文がノードへ遅延送信され、取引が実質停止した。

・ユーザーはトレード画面で「Unexpected error sending order」と表示され、新規注文も決済も不可に。
・当初ステータスページは異常を示していなかったが、後に「major outage」に格上げされた。

API過負荷の詳細

障害の直接原因は“攻撃”ではなくトラフィック急増によるAPIサーバーの処理飽和だった。

・ブロックチェーン自体のブロック生成は継続し、ネットワーク停止は発生していない。
・急増トラフィックの背景には先行上場銘柄への投機とオープンインタレスト(OI)急伸がある。7月23日時点でOIは14.7 Bドルの史上最高値に達した。

ユーザー影響と市場動向

停止中に価格乖離が生まれ、HYPE価格は一時3.75%下落したが致命的な売り圧には至らなかった。

・取引不能時間中に清算不能となったポジションで損失が生じ、コミュニティでは補填要望が噴出。
・HYPEは$42.59まで下落後、取引再開とともに戻りを試している。
・関連するレバレッジ事件として、著名トレーダーの多額清算も報告されており、市場のボラティリティを拡大させた。

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運営の対応と再発防止策

運営は約37分でサービスを復旧し、影響ユーザーに自動返金を行うと発表。

・返金方法は今後数日内に公表予定で、チケット提出は不要。
・API層の監視強化とスタック全体での保護レイヤー追加を実施予定。
・「成長痛」克服のため、インフラ拡充と負荷分散を図り、同様の過負荷障害を防止すると明言している。

▽ FAQ

Q. 今回の障害の原因は?
A. トラフィック急増によるAPIサーバーの過負荷です。

Q. 障害はどのくらい続いた?
A. 14:10–14:47 UTCの約37分間です。

Q. 損失補填はある?
A. 影響ユーザーに対し自動返金が予定されています。

Q. ハッキングではないの?
A. 運営はハックや脆弱性悪用を明確に否定しています。

■ ニュース解説

今回の障害は「サービス停止」ではなく「API遅延」であり、基盤L1は正常稼働を続けていた点が重要だ。短期的には価格変動と流動性低下のリスクが再認識されたが、返金方針の迅速な提示で信頼失墜は抑制された。今後投資家は、

  • 取引集中時間帯のリスクを織り込み、証拠金に余裕を持つ
  • API経由Bot運用者はフォールバック手段を準備する
    といった対応が求められる。

※本記事は情報提供を目的とし、投資助言ではありません。

(出典:hyperliquid.statuspage.io,Cryptopolitan