Football.Funは儲かる?損益分岐と勝ち筋

▽ 要約

分岐点:通常往復で約10.53%、可変25%時は40%
勝ち筋:イベント先回り・新規上場・大会連動
負け筋:手数料・滑り・板薄・流入鈍化
実務:回転抑制と分割売却、契約管理徹底

「ユーザーは本当に儲かるのか」という問いに答えるため、Football.Fun 損益分岐点を軸に手数料・滑り・大会報酬を数式で分解し、分岐点と勝ち筋/負け筋を投資実務の観点で解説する。

まず結論—“儲かる余地はあるが条件は厳しい”

往復10.53%の壁が常に立ちはだかるため短期回転は逆風となり、可変25%や板薄で分岐点が一気に跳ね上がるので、勝機はイベント起点の大幅値幅と流動性の厚い場面に限定される。

損益分岐の公式(手数料・滑り込み)

収益条件は「(1+買手数料)/(1−売手数料−滑り)−1」で、通常5%・5%なら10.53%となるため、上昇率がこれを上回らない限り期待値はマイナスに傾く。
・通常(買5%・売5%):(1.05/0.95)−1=10.53%
・滑り1%(買5%・売5%+1%滑り):1.05/0.94−1=11.70%
・滑り3%:1.05/0.92−1=14.13%
・可変25%(買5%・売25%):1.05/0.75−1=40.00%
・可変25%+滑り3%:1.05/0.72−1=45.83%

ケース別P/L(1,000 Gold投入、単価100→数量10)

・価格+15%、売5%:受取=10×115×0.95=1,092.5 ⇒ 利益42.5(+4.05%)
・価格+30%、売5%:受取=10×130×0.95=1,235 ⇒ 利益185(+17.62%)
・価格+20%、売25%:受取=10×120×0.75=900 ⇒ −150(−14.29%)

勝ち筋—“値幅と流動性を同時に取りに行く”

イベントを先回りできるため、スタメン確定・移籍発表・復帰報が出る直前直後は需給が噴きやすく、分割利確で可変手数料と滑りを抑えれば期待値を改善できる。

勝ち筋① イベント先回り(試合・移籍・復帰)

試合直前の先発確定や移籍確度上昇は買い圧を呼ぶため、事前仕込み→板厚タイミングの分割売却が有効になりやすい。

勝ち筋② 新規上場・初期需給の歪み

新規追加選手は初期ホルダーの偏在や価格発見の遅れが起きやすいため、短期間の過熱を差し取りしやすいが、板薄で滑りやすい点に注意が要る。

勝ち筋③ 大会報酬×銘柄選好の掛け算

大会上位に絡む選手の需要は試合前後で増減が大きいため、スコア期待が高い銘柄に資金を寄せ、報酬(Gold)を得てからの売却順序を最適化すると総合リターンが改善する。

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負け筋—“フリクションと流入に飲み込まれる”

可変25%と滑りが重なると分岐点が40%超まで上がるため、板薄・売り偏重の局面での一括撤退は負け筋となりやすく、一方で新規流入が細ると価格反転が遅れる。

負け筋① 手数料+滑りの複合悪化

一括成行や薄板ヒットは売り側の実効コストを押し上げるため、分割・指値・板観察の基本動作が欠かせない。

負け筋② 流入鈍化とゼロサム性

金利や配当がない構造では差益のみが原資となるため、新規資金が弱い局面では勝者の取り分が急速に細る。

負け筋③ 契約切れ・情報非対称

契約残の失念や運営アナウンスのタイムラグは機会損失につながるため、保有選手の契約回数・試合数・告知を日次で点検したい。

運用デザイン—“負けにくい型”の提案

分割エグジットで可変手数料を避けられる可能性があるため、直近出来高の一定割合以下に売却単位を抑えつつ、イベント起点に回転頻度を制限するのが現実解となる。

ポジションと売買ルール(例)

・1回の売却サイズを直近1分出来高の20%以下目安に分割
・週内の回転は2回以下に抑制し、分岐点超の確度が高い場面に集中
・価格指値は板の厚い価格帯に設置、成行は原則禁止

資金配分と保全(例)

・70%:イベント期待の中核銘柄/20%:割安拾い/10%:新規上場
・契約は各選手2回分以上を維持し大会期間を跨ぐ
・地域・規約変更を月次点検し、換金経路(Gold⇄USDC)を確認

法規・地域と資金導線の基礎

運営はパナマ法人でPro機能は地域制限があるため、有償取引が可能か事前確認が必要で、換金はGold→USDC→ウォレットという手順に依存する。

▽ FAQ

Q. 通常の分岐点は?
A. 買5%・売5%で約10.53%。滑り1%で約11.70%、3%で約14.13%へ上昇。

Q. 可変25%が出たら?
A. 分岐点は一気に約40.00%(滑り3%で約45.83%)となり回転は不利。

Q. 大会報酬はどの程度有利?
A. Gold付与は有利だが最終益は売却時の手数料・滑りに大きく左右。

Q. どう設計すれば“負けにくい”?
A. イベント集中・分割売却・回転抑制・契約管理・板厚タイミング徹底。

Q. 日本からProで稼げる?
A. 日本はジオフェンス対象の記載。無料体験は可だがPro取引は不可。

■ ニュース解説

出来高と手数料収入が短期に急伸したので注目を集めた一方で、可変25%や板薄の滑りが重い負担となるため、短期回転の優位は限定的となる。
投資家の視点:分岐点を常に可視化し、イベント起点で分割利確・回転抑制を徹底、地域規制と換金経路を先に確認するのが現実的な対処です。

※本稿は投資助言ではありません。

(参考:Football.Fun