▽ 要約
BTCは$110,000割れ、ETHも$3,900下抜けでボラ上昇
Visaはマルチ・ステーブル対応拡充、累計$140B超
S&PがStrategy(旧MSTR)にB-格付けを付与
Ethereum最終テスト完了、Fusakaは年内メイン網へ
FOMC当日、BTCは$110,000割れ。Visaのステーブル決済対応拡充やS&PのB-格付け、EthereumのFusaka進捗など企業・技術の前進が継続。
市況総括
利下げ観測を織り込む中で揺り戻しが生じたため、BTCは$110,000を割れ、ETHも$3,900下抜けでボラが上昇した。
短期は先物OIが縮小し、裁定・ヘッジの巻き戻しが主導。イベントドリブンの値動きが優勢で、新値追いは材料待ち。
レンジ・需給の見方
パウエル会見を控えた発言待ちで、板薄・スプレッド拡大が断続。
方向性は会見文言(景気認識・QT・票割れ)次第で、イベント後の出来高回復とVWAP回帰の確認が鍵。
規制・政策アップデート
Ethereumの次期ハードフォークFusakaが最終テストに到達したため、データ可用性(PeerDAS)やブロブ容量拡張等でL2の実効スループット改善が見込まれる。
メインネットは最短で2025-12-03以降と目され、年末にかけて手数料動学やブリッジ需要への影響が注視点。
企業・資金調達・プロジェクト動向
Visaは複数ステーブルコイン×複数チェーンの受入・清算対応を拡張し、カード支出は前年同期比4倍に増加した。
Strategy Inc.(旧MicroStrategy)にはS&PがB-格付けを付与。加えて、報道ではトランプ家の2025年上期の暗号事業利益が$800M超とされ、政治・市場の接点が引き続き注目を集める。
イベント
FOMCの結果公表と会見を通過後は、声明文のニュアンスを反映したリスクリバーサルの再配分が焦点。
金利感応度の高いアルトは発言一語で方向転換しやすく、流動性の薄い時間帯の逆張りはリスクが高い。
▽ FAQ
Q. 直近の下落幅は?
A. 2025-10-30にBTCは$109,568(-1.74%)、ETHは$3,877(-1.89%)を確認。
Q. Visaの対応範囲は?
A. 4ステーブル×4チェーン、25超の法定通貨へ転換可。暗号・ステーブル関連の累計フローは$140B超。
Q. Strategy(旧MSTR)の見通しは?
A. S&PのB-は耐久性評価の下限域。BTC価格感応度・負債構造がカギ。
Q. Ethereumの年内注目点は?
A. Fusakaの本番化タイミング(最短12-03以降)とL2手数料の持続的低下。
■ ニュース解説
FOMC当日のボラ拡大は流動性分散と指値薄化の典型で、短期は逆張りのコストが増す一方、決済ネットワークのマルチ・ステーブル対応やL2強化は需給の下支えとなる。
投資家の視点:イベント通過後のVWAP回帰と出来高復元を待ち、板厚・スプレッド・資金フロー(ETF/ステーブル決済/オンチェーンTVL)を併読して段階的な再エントリーを検討。
※本稿は一般的な情報提供で投資助言ではありません。
(参考:PANews)





