Doodles (DOOD)が本日BinanceAlphaに上場!NFT発プロジェクトの進化と最新エアドロップ情報

【要約】
Doodles (DOOD) が本日(2025年5月9日)21時よりBinanceAlphaで取引開始
・最大50倍レバレッジのDOOD/USDT無期限契約は21時30分にローンチ予定
・Binanceでは特定条件を満たしたユーザーへのエアドロップを実施
・NFTブルーチップ「Doodles」の歩みと、トークン発行の経緯を解説
・TelegramがTONブロックチェーンを活用したNFTギフト市場をローンチ

はじめに:Doodles (DOOD)の注目ポイント

Doodles (DOOD) は、イーサリアム上の人気NFTプロジェクト「Doodles」が発行するネイティブトークンとして、近年のWeb3エンターテインメント動向を語る上で欠かせない存在となりつつあります。NFT界隈のブルーチップとして知られるDoodlesは、NFT市場の停滞を打破するためにトークンを発行し、コミュニティ活性化やユーザ参加型のエコシステム形成を目指しています。下記では、その概要やBinanceAlphaでの新規上場、さらにはBinance全体でのエアドロップ施策、そしてTelegramの新たなNFTプラットフォーム情報を包括的に整理します。

BinanceAlpha、今夜21時にDoodles (DOOD)取引開始

暗号資産取引所BinanceAlphaは、公式アナウンスに基づき、日本時間2025年5月9日21時よりDoodles (DOOD) の現物取引を開始します。さらに、21時30分からは最大50倍のレバレッジが利用可能なDOOD/USDT無期限契約をローンチ予定です。こうした高レバレッジ取引の提供は、投資家の関心を大きく集める一方、リスク管理の重要性が一層高まる局面とも言えるでしょう。

Doodlesの歴史:NFTからWeb3エンターテイメントへの挑戦

1. NFTブルーチップとしての始動

Doodlesは2021年10月にカナダのイラストレーターBurnt Toast(本名:Scott Martin)らが手掛けた10,000体のカラフルな「子どもの落書き」風NFTコレクションとして誕生しました。斬新なアートスタイルと積極的なコミュニティ運営により、発売直後から地板価格が5ETHを超える「ブルーチップ」銘柄へと躍進。共同創業者であるEvan Keast、Jordan CastroもCryptoKitties出身という実績を持ち、NFTコミュニティの形成ノウハウに長けていた点が成功要因の一つとされています。

2. Web3エンタメへ拡張

2022年以降、Doodlesは単なるNFT発行にとどまらず、アニメ制作スタジオの買収や有名アーティストのPharrell Williamsをブランド責任者に迎えるなど、大規模なエンターテインメント展開を推進してきました。さらに、2024年前後には実際の取引量こそ落ち込んだものの、多角的な事業展開により「Web3のディズニー」を目指すと称されるほどのIPビジネスを展開。音楽、ファッション、アニメなどの分野でコラボを進めています。

3. トークン発行による新展開

NFT市場全体が盛り上がりを欠く中で、Doodlesが打ち出したのがDOODトークンです。NFT所有者に対してはエアドロップやガバナンス権が付与される見込みで、コミュニティの活性化や流動性確保を狙う狙いがうかがえます。一方、こうした発行スキームには投機的な側面も存在し、市場の価格変動がNFTとトークン両方に連鎖するリスクが指摘されています。

DOODトークンの経済モデル

Doodlesの白書によれば、DOODの総発行量は100億枚とされ、コミュニティへの大部分の割り当てやエコシステム維持のためのファンドが設計されています。具体的には以下のような特徴があります。

  • コミュニティ最優先:全体の68%をコミュニティ向けに割り当て
  • マルチチェーン展開:Solanaでの発行からスタートし、今後イーサリアムのL2やBaseとも連携予定
  • コンテンツ消費と報酬:Doodlesのアニメーションや音楽、ファッション系NFT購入などで代替通貨として機能し、ステーキングによるリワードも視野に

ただし、早期VC投資家による売却タイミングや、「New Blood」と呼ばれるトークン割り当ての詳細が不透明など、コミュニティ内部でも懸念の声がある点は留意が必要です。

BinanceにおけるDOODのエアドロップ概要

Binanceの発表によれば、計9,873枚のDOODトークンを「特定条件を満たすユーザー」に対してエアドロップ予定で、さらに総数30,271名のユーザーが合計298,865,583枚のDOODプールを分け合うとされています。具体的な要件は以下の通りです。

  1. Alphaポイント168以上を保持しているアカウント:取引開始後10分以内に段階的にエアドロップ
  2. Alphaポイント129~167で、かつUIDが3で終わるユーザー:追加で9,873枚の幸運エアドロップ

これにより、多くのBinanceAlphaユーザーがDOOD保有者になることが見込まれています。

さらに、BinanceはMUBARAK・BROCCOLI714・TST・1MBABYDOGE・KOMAといった特定銘柄を一定量保有しているユーザー(先着5万名)に対して、2025年5月7日時点のスナップショットに基づき追加エアドロップを行うと発表しました。対象者には追ってDOODが配布されるとのことで、CEX(中央集権型取引所)ならではの大規模キャンペーンといえます。

TelegramのTONブロックチェーンNFTギフト市場

暗号資産界の注目銘柄がDoodles (DOOD)だけでないことを示すかのように、Telegramは同社創業者Du Roveの発表を通じ、TONブロックチェーンを活用したNFTギフト市場をローンチしました。Telegramユーザー同士が数ドル相当から数万ドル規模のレアギフトを取引できるプラットフォームとして機能。

  • ギフト取引の即時性:P2Pで素早い売買が可能
  • NFTとしての希少価値:一部ギフトは数万ドルのプレミア価格が付与

Telegramは、Web3領域におけるコミュニケーションプラットフォームの強みを生かし、NFTやデジタルアイテムの交換市場拡大に寄与する可能性があります。

ニュースの解説

今夜のBinanceAlphaでのDoodles (DOOD)取引開始は、NFTとトークンの融合モデルが果たして市場からどう評価されるかを占う重要な機会となるでしょう。既にDoodlesは大手投資家やクリエイター陣によるサポート体制を整えているとはいえ、NFT市場の低迷は依然として解消されていません。トークン側での流動性が高まれば、NFT全体の価格維持には一定のメリットがあると考えられますが、その一方で価格変動リスクも高まる点は投資家にとって注意が必要です。

また、Binanceが複数銘柄保有者に対してDOODを空投する施策は、取引所としてDoodlesプロジェクトに大きくテコ入れする意思表示とも捉えられます。エアドロップで間口を拡大し、トークン普及を促進する戦略は多くのプロジェクトが採用しているものの、あまりに大量のトークンをばら撒けば売り圧力として作用する可能性もあるため、運営の慎重な設計が求められるでしょう。

一方、TelegramのTONブロックチェーンを使ったNFTギフト市場の始動は、ユーザー同士のスモールトランザクションを増やす仕組みとして注目に値します。NFTが必ずしも高額取引だけでなく、日常的なコミュニケーションの一部として流通し得る姿を提示している点は、Web3マスアダプションの一歩として評価できるでしょう。Doodles (DOOD)を含む各種NFT・トークンが今後どのようにユーザーの「日常体験」に溶け込み、真のエンタメとして進化していくかが、2025年後半以降の大きな焦点となりそうです。