▽ 要約
サイファー|非カストディ+500銘柄超・$CYPR報酬が核。TGEで8,600万枚配布。
トリア|AIルーティング“BestPath”と1,000+銘柄、150か国・130百万店対応構想。
カスト|ステーブル特化、2025年は7–10%還元+キャンペーンで最大21%相当。
エアドロ|$CYPRは約500万円級の事例も。持続性とリスクを併記。
暗号資産デビットカードは選択肢が乱立し、どれが「日常決済で本当に使えるか」がわかりにくい。結論から言えばCypher Crypto Cardは非カストディ×多通貨×トークン報酬で頭一つ抜け、TriaはAI×チェーン抽象化で将来性、KASTはステーブル特化と高還元が強みだ。
まず押さえるべき3枚の要点
非カストディか・報酬の設計か・対応資産/地域かの三点で選ぶべきで、Cypherは“使い勝手+報酬”、Triaは“技術優位”、KASTは“還元と安定”が軸となる。
Cypherは自己保管ウォレットから直接ロードし500+銘柄/25+チェーンに対応、バーチャル/物理カードとApple/Google Payを備える。Triaは1,000+銘柄・150+か国・130百万店構想に加え、AI“BestPath”が最適経路でガス/ブリッジ負担を軽減する。KASTはUSDC/USDT中心のステーブル特化でグローバル口座/送金を提供、カード還元が高い。
Cypher(サイファー)—仕様と料金
非カストディ運用で500+銘柄対応の即時オフランプが核で、Standard/Premiumで為替とロード手数料が大きく異なる。
Cypherは「どの自己保管ウォレットでも」ロード可能で40百万以上の加盟店で利用できる。StandardはUSDCロード0.5%、他銘柄0.5〜1%(一部1〜3%)、為替1%、物理カード送料$50。Premiumは年$199でUSDCロード無料、他銘柄0.5%、為替0%、メタルカード無料、不正時最大$300補償をうたう。Base/OP Stackに依るL2の利便性を前提としつつ、L2特有の集中化リスクも理解したい。
Cypher—$CYPRのTGE・報酬と実例
2025年10月にTGE、8,600万枚を約1.9万人へ配布し、即時可分と24か月ロックのveCYPRで構成するため、短期インセンティブと長期参加を両立させる。
公式のアドレスは0xD262A4c7108C8139b2B189758e8D17c3DFC91a38で、受取は現物$CYPR+veCYPR(24か月ロック)から成る。veCYPRは加盟店投票と報酬ブーストに使い、利用額・頻度・コミュニティ貢献などで配布に差が付く。SNSでは約17.5万枚(約4万ドル)の受取事例や約9万ドル規模の事例が確認され、初期〜アクティブユーザーに高報酬が出た。
偽サイト・偽トークンへの注意
Cypherは過去にCEOなりすましと偽ドメインの注意喚起を実施し、唯一の公式コントラクト遵守を強調している。エアドロ/上場便乗のDMやフィッシングは、必ず公式サイト/Xで照合すること。
競合2社の実像(Tria/KAST)
Triaは“非カストディ×AIルーティング”で利便性を、KASTは“ステーブル特化×高還元”で実用性を前面に出すため、用途で住み分けが起きる。
Tria(ティアラ表記あり)—非カストディとBestPath
Triaは非カストディのネオバンクで1,000+銘柄・150+か国・130百万店を掲げ、AI“BestPath”が最適ルートで手数料/失敗を抑える。
公式は“Self‑custodial NeoBank”を明記し、Google Play記載でもNon‑custodial。サイトはカードのグローバル展開・BestPath(EigenLayer活用のAVS)・Arbitrum連携を強調する。早期はポイント制エアドロやキャッシュバック→トークン化を示唆する施策が中心で、料金/手数料はプランにより変動する。
KAST(KastCard)—ステーブル特化と高還元
KASTはUSDC/USDT中心のグローバル口座・送金とVisaデビットを提供し、2025年はティア別に7–10%の恒常還元、プロモ時は最大14–21%相当まで伸びる。
公式のカード一覧ではStandard/Illuma/Gold等で2025年の恒常還元7–10%を掲示。ブログの9月キャンペーンでは高利用者に14–21%ポイント付与を示している。ソラナのステーキング×カード保有でポイント倍率を上げる設計も特徴。運営は150+か国対応とネオバンク構想を掲げ、Seed $10M(2024年)をHSG/HongShan & Peak XVが主導した。
比較と使い分け(要点早見)
非カストディを最優先ならCypher/Tria、日常の実務性と高還元重視ならKAST、トークン報酬のリスク/継続性は各社で温度差がある。
- カストディ方式:Cypher/Triaは非カストディ。KASTは口座預託モデルで実務性を優先(口座/送金機能と引き換えにプラットフォーム管理を受容)。
- 対応資産:Cypher=500+、Tria=1,000+想定、KAST=主にUSDC/USDT+SOL連携。
- 報酬:Cypher=$CYPR(veロックでブースト/ガバナンス)、Tria=ポイント→トークン化構想、KAST=ポイント→将来トークン転換方針。
- 上場/流動性:$CYPRは2025-10-05 KuCoin上場、Binance Alphaでポイント施策あり。Tria/KASTは今後のTGE/上場スケジュールを注視。
項目 | Cypher Crypto Card | Tria(Tiara) | KAST(KastCard) |
---|---|---|---|
カストディ方式 | 非カストディ(自己保管ウォレット連携) | 非カストディ(ウォレット接続/チェーン抽象化) | カストディ(口座預託型・ネオバンク志向) |
対応資産 | 500+銘柄/25+チェーン | 1,000+銘柄想定(多チェーン統合) | USDC/USDT中心+SOL(ステーキング連携) |
対応地域 | グローバル(制限地域あり) | 150+か国構想・大規模展開 | 150+か国(一部除外あり) |
カード形態 | バーチャル(Apple/Google Pay)/物理(メタル有) | バーチャル/プラ(Sig)/メタル(Prem) | バーチャル(即時)/物理(希望者) |
コア技術 | Base(OP Stack)L2/即時オフランプ | BestPath(AI×EigenLayer AVS) | Solana深統合/グローバル口座・送金 |
強み | 非カストディ×多通貨×自社トークン報酬 | 技術優位(AIルーティング)×多通貨 | ステーブル特化×高還元×口座/送金 |
主な留意点 | L2特有の集中化リスク理解 | 新技術の実装安全性・規制順応 | 事業者カストディリスク・国別制約 |
項目 | Cypher Crypto Card | Tria(Tiara) | KAST(KastCard) |
---|---|---|---|
決済/為替手数料(例) | Standard:為替1%/USDCロード0.5%;Premium:為替0%・年**$199** | 目安:決済0.9%・為替0.3–1.5%・ATM最大3%+$2(プラン依存) | 決済無料(USD建前提)・ATM2%(通貨等で変動) |
年会費等 | Standard:無料/物理送料**$50目安;Premium:$199** | Virtual**$25**/Signature**$109**/Premium**$250** | ティア別(Standard/Illuma/Gold 等) |
キャッシュバック/ポイント | $CYPRで還元(上限なし設計) | USDポイント→トークン交換(TGE+3か月) | KASTポイント(将来トークン1:1交換方針) |
恒常還元(目安) | 0.5–1%相当(Premium/利用量で上振れ) | Virtual~1.5%/Sig~4.5%/Prem~6% | 7–10%(ティア依存) |
キャンペーン時上振れ | 高額エアドロ事例あり | 期限定で上積み | **14–21%**相当(時期/条件による) |
ステーキング等 | $CYPRステークでブースト/ve設計 | Stable運用(6–12%想定、プラン別) | SOLステーク×ティア倍率(最大**~21%**相当) |
TGE/トークン状況 | 2025年10月TGE/配布8,600万枚/KuCoin上場/veCYPR(24か月) | TGE予定(キャッシュバック→トークン化) | ポイント→トークン(TGE時期アナウンス、段階転換) |
notable実例 | 約17.5万枚=約$40k受取報告/約$90k報告も | 早期ポイント配布($650k規模の事例) | リファラル強/地域により登録不可報告も |
使い分けの目安
- 非カストディ最優先:Cypher / Tria
- 日常決済の実務性と高還元:KAST
- トークン報酬最大化:Cypher($CYPR+ve)/KAST(ポイント→トークン)
- 技術的先進性・将来性:Tria(BestPath/チェーン抽象化)
▽ FAQ
Q. $CYPRのTGEと配布規模は?
A. 2025年10月のTGE時に8,600万枚を約1.9万人へ配布。うち一部が即時可、残りはveCYPRで24か月ロック。
Q. Cypherの手数料とプランの違いは?
A. Standardは為替1%・USDCロード0.5%、Premiumは為替0%・USDCロード無料・年$199。物理カード送料$50。
Q. Tria(Tiara)の非カストディは本当?
A. 公式サイトとGoogle PlayにNon‑custodialの明記。BestPath AVSで最適経路を自動化。
Q. KASTの還元はどの程度を見込める?
A. 公式は2025年7–10%(ティア依存)。月間キャンペーン時は14–21%相当まで上振れする場合がある。
Q. $CYPRの高額エアドロ事例は実在?
A. 日本語圏で約17.5万枚/約4万ドル報告、英語圏で約9万ドル報告の投稿が確認された。
■ ニュース解説
$CYPRはTGEとKuCoin上場で流動性が可視化された一方、veロックと投票設計で長期化を促すため、初期エアドロの“効き”は時間分散される。
事実:2025年10月に$CYPRがTGE、KuCoin上場、Binance Alphaでポイント向け施策を実施。背景:Cypherは非カストディ×多銘柄で裾野を広げ、報酬はveロックで持続性を設計。影響:短期の価格変動と高額受取事例が注目を集める一方、長期の参加動機付けがコミュニティ主導のロイヤリティ形成に働く。
投資家の視点:一次情報(公式ドキュメント/告知)で配布条件・ロック・真正アドレスを必ず照合。高還元はプロモ依存や条件細則が多く、恒常還元(KAST 7–10% 等)とキャンペーン上振れを分けて評価する。非カストディは鍵管理、カストディは事業者リスクがトレードオフ。TGE後の流動性/出来高/取引所カバレッジを数値で追い、比例して実用ユースケースが伸びるか点検を。
※本稿は一般的な情報提供を目的としており、投資助言ではありません。