7月26日仮想通貨ニュース総まとめ

▽要約

グローバル規制:NDAChain始動、国家主導ブロックチェーンが49検証ノードで運用開始
マーケット影響:Galaxy Digital経由の8万BTC売却でOTC需要と遺産対策が浮上
DeFi潮流:UNI・AAVE・PENDLE・HYPEなど現金流トークンが資金循環の中心に
インフラ進化:Base日収18.5万ドル、Solanaは150ms確定を目指す新コンセンサス発表
企業動向:SharpLink・Strategy・Mega MatrixがETH調達とステーブルコイン事業を加速

「7月26日 仮想通貨ニュース」は、規制・市場・技術の三層で動いた1日を象徴する。結論から言えば、国家チェーン・機関OTC・収益型DeFiが同時進行し、個人トレーダーは流動性の再配分と手数料構造の変化を読み解く必要がある。本稿は読者が取るべきリスク管理と機会を整理する。

国家・規制セクター

ベトナムNDAChain:国家DXの核心インフラ

官民49ノードでID認証をオンチェーンに統合。中央集権と分散型の混合アーキが、電子政府から医療まで一気通貫の「信頼層」を提供する。

RWA規制の焦点:FFとHabitTradeの越境トークン化

PPT起業家として知られる贾跃亭氏が1万件の車両予約をRWA化し資金調達を狙う。SEC監査下のNASDAQ上場企業がWeb3へ踏み出すリスクと可能性を可視化した。

マクロ市場・資金フロー

8万BTC売却:OTCが機関マネーの玄関口に

Galaxy Digital仲介の90億ドル取引は価格急変を回避。VWAP‑1.2%で複数機関が吸収し、ETF純流入(日次3,300BTC)と均衡を保つ構造が浮き彫り。

Strategy・SharpLinkのETH積み増し

  • Strategyは優先株STRCを25.2億ドルに拡大しBTC買い増し余力確保。
  • SharpLinkはCircle送金1.45億USDCを即座にETHへ転換し40万ETH体制を構築。
    機関の“ETHマイクロストラテジー化”が進む。

関連:Galaxy Digital 1万BTC売却の真相

DeFi・トークンエコノミクス

実用性代替トークン:現金流がバリュエーションを決定

UNI・AAVE・PENDLE・HYPEは年初比+127〜+376%。共通点は「手数料回収→買戻し」モデルで、流動性収縮局面の安全資産として機能。

Hyperliquid HIP‑3:100万HYPEステークで誰でも永続市場

Builder‑Deployed PerpsによりRWAやPre‑IPO資産のオンチェーンデリバティブ創出が可能へ。高額ステークが流動性アグリゲータ勃興を促す。

Ethena系StablecoinX:SPAC上場と3.6億ドル回収

USDE国庫構想がENA流通の26%をロック予定。買って燃やす“プロトコル持株会社”モデルで永久資本を形成。

レイヤー1・レイヤー2技術

Solana“アルプス光”コンセンサス

最終確定150msを掲げ、単一リーダーの欠点を補うマルチリーダー化へステップ。

Base:EIP‑1559型オークションで日収18.5万ドル

優先料金が収益の86%を占め、DEX MEVが主因。Flashblocks導入でサブブロック並列処理を実装。

ミーム・コミュニティ動向

Pump.fun空回り、Bonk逆襲

PUMPは空投延期で20%急落、最大機関投資家は8.2百万ドル利確。一方LetsBONK.funはプラットフォーム手数料1%をトークンに還元表明し資金流入。

企業・資金調達

Mega Matrixの1,600万ドル私募とステーブルコイン進出

NYSE上場企業が“Treasury-as‑a‑Service”戦略を掲げ、複数ステーブル発行体と連携。

Binance Wallet:Delabs Games TGE告知

Alphaポイント利用のローンチパッドは1.2億DELABS追加配分で個人流入を喚起。

▽ FAQ

Q. Galaxy Digital売却の手数料は?
A. OTC標準0.2%相当で約1,800万ドルと推計。

Q. NDAChainは民間ノード参加も可能?
A. 初期49ノードは政府・企業で構成、2026年以降外部接続APIを開放予定。

Q. UNIにFee Switchはいつ実装?
A. 0.05%手数料還元案が7月ガバナンス投票に上程、可決後90日で稼働見込み。

Q. Baseの優先料金は平均いくら?
A. 直近30日平均はガス単価80 gweiに対し優先料金15 gwei、DEX高頻度層は50 gwei超。

Q. Solanaのマルチリーダー導入時期は?
A. Alpenglow実稼働から12‑18か月後を目標、2026年中盤と想定される。

■ ニュース解説

今回の動きは「国家・機関・プロトコル」の三層で同時に資本集約が進む点が特徴だ。NDAChainとSolanaの低確定遅延は公共インフラ競争を加速し、GalaxyやStrategyは宿替え的にBTC/ETHを保有財務へ移管。DeFi側ではキャッシュフロー型トークンがリスクオフ環境の逃避先となり、BASEの手数料収益が“取引レイヤーの稼ぐ力”を証明した。個人投資家は高頻度ブロック予測やステーブル国庫案件の台頭を踏まえ、手数料と流動性の重心シフトを注視すべき局面だ。「どこにETHが積み上がるか」が今年後半の価格ドライバーとなる。

(出典:PA一线, PR Newswire,BlockBeats