9月23日暗号資産ニュース総まとめ

▽ 要約

市場 BTC11.2万$・ETH4,100$、清算17億$規模
日程 XAN上場とALPHA先物終了を9/23実施
資金流入 BTC/ETH ETFへ純流入が続き需給を下支え
代替銘柄 BNBは1,000$台、ASTERは反落し選別進行

相場の全体観と当日のイベントを一度で把握したい――本稿は9月23日暗号資産ニュースを集約し、BTC・ETHの水準、24時間清算規模、取引所の上場/廃止や大型アンロックの予定までを簡潔に解説する。

市況総括(価格・清算・セクター)

主要アセットが短期の下押しを受けたため清算が連鎖し、BTCは11.2万ドル、ETHは4,100ドル前後での持ち合いが続いた。
24時間の先物清算は約16.6〜17.1億ドルに拡大し、影響トレーダーは約40万人規模。メメ系とAI系が弱く、L1/L2も軟調ながら、一部のWLFIやASTERなどは逆行高の局面も見られた。市場センチメントは中立域にある。

清算とレンジ

清算加速は9/18の金利イベント後のポジション整理を背景に増幅したため、BTCは11.9万〜12.36万ドルの流動性プールを試しつつ、11.2万ドルのサポート攻防が焦点となった。
ETHは4,200ドル攻防を経て4,070〜3,500ドルの下値余地への警戒感が残る一方、中長期ではM2の拡大観測を追い風に強気の見方も併存する。

セクター動向

ミーム系が日中で約6%安と弱含んだため相場全体のリスク許容が低下した。一方、週明けにかけてBNBは年初来の強さを維持し1,000ドル台を回復、ただしエコシステム銘柄の連動は限定的で選別色が強い。

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9月23日の主要イベント(上場・廃止・アンロック)

取引所イベントとトークン供給の変化が重なるため、短期のボラティリティが増しやすい。
Binance Alpha/FuturesはAnoma(XAN)を9/23 18:00/18:30(GMT+8)に開始し、ALPHAUSDTの先物は同日中に廃止予定。SOONは4.74%に当たる1,521万枚を9/23に解禁する。

ステーブル・キャンペーン(USDe)

USDe保有キャンペーンは年率12%の報酬で流動性を呼び込むため、0.01USDe以上の保有者が9/22〜10/22(GMT+8)に対象となる。
USDe/USDTのスポット手数料は9/23〜12/23がゼロで、資金の受け皿が整う。

BNBの1,000ドル台復帰と「カツオ効果」

BNBは前週+13%で1,083ドルまで上伸したため注目を集め、Perp DEXの台頭がCEXの競争圧力となる“カツオ効果”を誘発した。
ハイパーリキッドの中性化(EVM接続・バリデータ分散)など構造変化が続き、取引需要が高止まりしている。

機関フロー・ETF

ビットコインETFは9/19時点で+2.23億ドル、イーサリアムETFは+4,775万ドルの純流入となったため、現物市場の受給は底堅い。
週次の投資商品への資金流入は+19億ドルに達し、BTC・ETHへの選好が鮮明だ。

個別トピック(ASTER・Base・予測市場など)

急騰後の利確が進んだため、ASTERは一時2ドル接近後に1.45ドルへ反落した事例が象徴的である。
Baseエコシステムはアプリ統合やトークン検討などでユーザー基盤の拡張が進む一方、予測市場はPMF確立後に「情報パーペチュアル」やボットなどUI/UX改善で一段の拡大余地が指摘される。

▽ FAQ

Q. 9月23日の上場・廃止は?
A. BinanceのXAN上場は18:00/18:30(GMT+8)、ALPHAUSDTは同日廃止、SOONは1,521万枚(4.74%)解禁。

Q. 本日の価格レンジの見方は?
A. BTCは11.2万$前後、ETHは4,100$近辺。BTCは11.2万$維持、ETHは4,200$防衛が短期の注目点。

Q. 清算の規模はどの程度?
A. 過去24時間の清算は約16.6〜17.1億$、約40万人が影響。BTC/ETHの清算が主因。

Q. USDeの年率12%はいつまで?
A. 9/22 08:00〜10/22 07:59(GMT+8)。USDe/USDTゼロ手数料は9/23〜12/23に適用。

Q. 機関フローは?
A. 先週の投資商品純流入は+19億$。BTC+8.87億$、ETH+5.57億$でETF流入が続いた。

■ ニュース解説

清算が急拡大したので短期の売り圧が増した一方でETFへの資金流入と取引所イベントが下支えとなり、相場は支持帯の防衛可否に焦点が移った。
投資家の視点:価格・出来高・清算(OI/清算ヒートマップ)を併読し、BTCは11.2万$、ETHは4,200$の攻防を注視。イベント時刻(XAN上場/先物、ALPHA廃止、アンロック)に合わせてレバレッジとサイズを抑え、スプレッド拡大や滑りに備えた指値運用と分割執行を徹底する。資金管理上はドルコストとヘッジを併用し、需給が緩む局面では現物・ETF中心に回帰するのが無難である。

※本稿は投資助言ではありません。

(参考:PANews