9月13日 暗号資産市況: BTC11.6万ドル、SOL買い集め

▽ 要約

ビットコイン CPI後に11.6万ドル、9/17利下げ観測で続伸。
ソラナ Galaxyが24時間で216万SOL買い、ETF観測強め。
ステーブル テザーがUSDTを10億枚増刷、流動性増加。
マクロ DTCCにSOL/XRP/HBARのETF銘柄、承認は別枠。

投資家が知りたいのは「上昇の持続性」と「材料の真偽」だ。結論は、9月13日の暗号資産市況は米CPI2.9%と9/17利下げ観測でBTCが11.6万ドルに達し、SOLは機関フローとETF期待で強含みだが、DTCC掲載は承認と同義ではない。この記事では9月13日 暗号資産 市況の要点と影響を150字単文で素早く把握できるよう解説する。

市況総括(BTC/ETH/SOL)

8月CPIが前年比2.9%となり利下げ観測が強まったため、BTCは11.6万ドル・ETHは4,700ドル台へ反発し、ETF資金流入も継続した。
米株高・ドル安と合致する形でリスク選好が回復し、ビットコインは11.3万ドルの節目を上抜け維持。イーサリアムは先物年率が低く、レンジ圏のまま強弱感が拮抗。ソラナは需給面のタイト化で相対的に強い価格弾力性を示した。

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BTC—ETF資金流入とテクニカル

ETFの4日連続資金流入が続いたため、BTCは11.3万ドルの抵抗を支持に転換し、日足で11.7万ドル上抜け可否が焦点となった。
オプションのガンマ・ピンは11.5〜11.8万ドルに集中しやすく、短期はレンジ拡大とボラ上昇のせめぎ合い。押し目は11.0〜11.35万ドル帯、上値メドは11.7〜12.0万ドル帯が意識される。

ETH—需給中立の持ち合い

先物年率が約5%でレバレッジ需要が鈍いため、ETHは4,200〜4,500ドルの持ち合いを維持し、4,500超の定着が上値鍵となる。
スポットETFのフローは回復基調だが限定的で、4,000ドル台前半に厚い支持帯。月末のマクロイベントまで、相対的な資金回転はSOLほかに流れやすい。

ソラナ—機関フローとETF観測

Galaxyの大量買いとForwardの16.5億ドル調達が重なったため、SOLは需給が逼迫し、DTCC掲載でQ4のETF期待も意識された。
機関が板を吸う局面ではスプレッドが広がりやすく、上振れと急落の両リスクが増す。需給タイト化は現物積み増しと同時に、先物でのヘッジ需要も高める点に注意したい。

Galaxyの216万SOL買い

過去24時間で約2,159,182 SOL(約4.86億ドル)の買いが観測されたため、短期的に板の厚みが薄くなり上振れリスクが増した。
買付けは複数取引所経由で分散執行。前週からの断続的なフローと合わせ、需給のタイトさが価格弾力性を高めている。

DTCC掲載と承認プロセス

DTCC掲載は清算・決済の技術準備に過ぎないため、SEC承認とは別で、10月判断のタイムウィンドウを待つ局面となる。
掲載はティッカー付与やNSCC適格化に関わる事務的プロセスであり、過度な先回りは禁物。承認可否はSECの審査に依存する。

FTX/AlamedaのSOL移動

FTX/Alamedaが約19.2万SOLをアンステークして移送したため、上値を抑える潜在売り圧として市場は警戒を強めた。
ロック解除と市場売却は同義ではないが、需給に与える心理的影響は無視できない。

ステーブル・インフラ動向(USDT・L2)

テザーがUSDTを10億枚増刷し、Starknetが9/30にBTCステーキング実装を告知したため、ドル建て流動性と運用先が拡充した。
増刷はERC‑20で実施され、取引所・DeFiの回転を後押し。StarknetのBTCステーキングはアンステーク期間短縮(21日→7日)も伴い、BTC利回り市場の競争を促す。

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USDT10億枚の増刷

ERC‑20で10億USDTが新規発行されたため、短期の流動性供給が厚みを増し、取引所・DeFiの出来高押し上げが見込まれる。
過去のパターンでは、ミント後にスポット・デリバティブ双方で約定が増える傾向がある。

StarknetのBTCステーキング

アンステーク期間短縮(21日→7日)を伴う導入のため、BTCのL2運用選択肢が広がり、利回り市場の競争が強まる。
導入初期は実装仕様や報酬ソースの変動に伴う利回りのブレに注意。

その他注目(DOGE・長期クジラ・規制)

CleanCoreのDOGE準備金拡大と13年ぶりのBTC移動が観測されたため、ミーム資産の機関化と長期保有の利確が対照となった。
CleanCoreはDOGEを5億枚超まで積み増し、1B枚目標へ前進。BTCでは2012年取得とみられるアドレスから232.16BTCが移動し、古参の動きが示唆された。

DOGE準備金の拡大

CleanCoreが500M超のDOGEを積み上げ1B目標へ進捗したため、初のDOGE現物ETFの上場観測と相まって需給のタイト化が進む。
民間トレジャリーの動きは注目度が高く、ボラも増えやすい。

長期休眠BTCの起点移動

2012年購入のBTCが232.16枚移動したため、古参保有者の一部利益確定が示唆され、供給サイドの微妙な変化が意識された。
移動先の追跡と売買有無は引き続き観測対象。

▽ FAQ

Q. BTCはなぜ9/13に11.6万ドル?
A. 8月CPI2.9%と9/17FOMC利下げ観測、ETF流入継続が重なり116,000ドル台へ。

Q. SOLの買いフロー規模は?
A. Galaxyが24時間で2,159,182 SOL(約4.86億ドル)買付、需給を逼迫。

Q. DTCC掲載は承認?
A. FSOL/XRPC/HBRの掲載は清算準備で、SEC承認とは別。判断は10月観測。

Q. USDT増刷の影響は?
A. ERC‑20で10億USDT増刷、短期の市場流動性を厚くし出来高を押し上げ。

Q. 政治リスクは価格に影響?
A. 9/10のチャーリー・カーク氏銃撃で不確実性増、短期センチメントに影響。

■ ニュース解説

BTCはCPI後に11.6万ドルへ、SOLは機関フローとETF観測で堅調となった一方で、DTCC掲載は承認ではないため10月判断次第で反動余地もある。
CPI2.9%で利下げ観測が強まりBTC/ETHは堅調、SOLは大口買いとDTCC掲載で上振れ、USDT10億増刷とStarknetの9/30 BTCステーキング告知で流動性は厚くなった。
ただしカーク氏銃撃で政治不確実性が増し、ETF資金流入と金利低下期待が支えでも、イベント前後のボラ急伸に注意。
投資家の視点:短期はイベント(9/17FOMC・10月ETF審査)前後のガンマ急変に備え、現物・先物・オプションでデルタとボラのエクスポージャーを分離管理。SOLは機関フロー追随の一方、FTX関連の供給リスクをヘッジで相殺。USDT増刷局面の出来高増を板薄時間帯で追わない。

※本稿は投資助言ではありません。

(参考:PANews