サークル株価続伸で時価総額USDC超え

▽ 要約

株価狂信:CRCLはIPO比約8倍の298ドル到達
規制整備:米上院GENIUS法案可決で投資資金流入
提携拡大:PayPal等と決済連携報道が追い風
市場価値:時価総額6兆円台とUSDC供給量に匹敵

サークル株価続伸が投資家の関心を集めています。
「上場直後の急騰は一過性か?」――そう疑う読者に対し、本記事は株価上昇の真因とUSDC・Coinbaseとの比較を提示します。結論から言えば、規制前進と提携拡大が重なり、市場はステーブルコイン覇者への期待を織り込み始めています。

■ 株価は3週間で8倍:結論→根拠

IPO価格31ドルが23日終値263ドルに跳ね上がり、完全希薄化後企業価値は6兆円台に到達した。
理由は、
①GENIUS法案可決による規制リスク後退、
②テック・決済各社との実需提携報道、
③ARKなど機関投資家の継続買いである。

規制法案可決が投資マネーを呼び込む

法的明確化は最大の買い材料となった。6月18日、米上院はステーブルコイン規制の包括法案を超党派で可決。
安定したルールが見えた瞬間、資産保全ニーズを背景に資金がCRCLへ集中した。

提携拡大:実需シナリオが株価を押し上げる

PayPalやFiservによるUSDC決済採用計画が報じられ、「ネットワーク効果」を期待する買いが膨らんだ。
ShopifyでもUSDC決済拡大が伝えられ、サークルの収益上振れ観測が強まった。

地政学リスクとドル需要

中東情勢緊迫化が「デジタルドル」の需要を刺激し、安全資産シフトの受け皿としてUSDCが注目を浴びた。

■ USDCとCoinbaseを射程に:結論→根拠

23日時点の時価総額は約60〜66Bドル。USDC供給量61Bドルに拮抗し、COINの78Bドルに急接近した。

USDC供給量と株価の相関

ステーブルコイン供給が企業価値に直結する構図が鮮明になり、USDCの拡大期待が株価に転嫁された。

Coinbaseとの関係性

CoinbaseはCircle収益の50%を受け取る契約を結ぶ。競合でありながら共生関係を築く両社のバリューチェーンが評価された。

■ 投資家への示唆

規制整備と実需拡大が進む限り、ステーブルコイン関連銘柄は構造的成長が期待できる。逆に法案不成立や提携失速がリスク要因。

▽ FAQ

Q. Circleはいつ上場しましたか?
A. 2025年6月5日にNYSEでIPO(CRCL)を実施しました。

Q. 初値と現在値の差は?
A. 公開価格31ドルに対し、3週間後には263ドルで約8倍に到達しました。

Q. 株価上昇の主因は?
A. 規制法案可決と大手決済企業との提携報道が主因です。

Q. USDCの現在供給量は?
A. 約61〜62億ドル相当で、CRCL時価総額と拮抗しています。

■ ニュース解説

Circleの急騰は「ステーブルコイン=デジタルドルインフラ」という長期テーマへの先物買いです。一方、PERは未だ算定途上で、法案の下院通過やSECの最終ガイダンスが遅れれば調整局面も想定されます。投資判断は、規制・提携・マクロ要因を複合的に点検することが肝要です。

(出典:coinpost,reuters)