▽ 要約
市況:BTCは$92,000台、清算$809Mで振れ幅拡大。
フロー:投資商品に$2.17B流入、BTCが$1.55Bを占めた。
政策:中国は仮想通貨犯罪の治理強化、米は関税報道が焦点。
予定:2026-01-20はZRO 25.71M枚の解禁が控える。
資金流入が回復する一方、政策ヘッドラインとトークンアンロックが短期変動を増幅し得る局面で、価格帯と日程の把握が重要だ。

相場の反発は続くのか、それとも材料難で失速するのか。2026-01-20は、資金フローの回復と政策ニュースが同時に走りやすいタイミングだ。本稿ではBTC ETFの動向を起点に、価格帯、規制・政策、トークン化の動きを解説します。
市況総括
BTCは$92,000台を中心に乱高下し、清算と資金流入の「同居」が短期の値動きを支えている。
2026-01-19 14:00 JST時点でBTCは$92,527、ETHは$3,312と週末高値から押し戻された。
週末はBTCが$91,000付近から一時$94,000超まで上伸し、その後$92,000台へ戻す展開だった。
アルトは選別色が強く、SUIとPENGUが+11%と上位に入る一方、TST(-9%)などは弱含んだ。
週末の反発局面でも値上がりが一部に集中しており、流動性の薄い銘柄ほど急変しやすい。
短期筋の整理も進み、24時間の清算額は$809M(ロング$552M、ショート$257M)と大きい。
清算の偏りはボラティリティを押し上げやすく、指標面では恐怖・強欲指数が55(中立)と過熱感は限定的だった。
フロー:投資商品への回帰
資金フローは「買い戻し」を示す一方、継続性はマクロ次第でブレやすい。
暗号資産投資商品への週間純流入は$2.17Bで、2025-10以来の高水準とされた。
内訳ではBTC関連が$1.55Bで主導し、ETHは$256M、XRPは$41Mが流入した。
米現物ETFの週次では、BTCが$1.420B、ETHが$479Mの純流入が示されている。
フローが価格を決めるわけではないが、下落局面での需給クッションとしては注視点になる。
規制・政策アップデート
暗号資産は「金融政策・通商政策・治安政策」の交点にあり、材料の出所でリスクの性質が変わる。
中国:仮想通貨犯罪への治理強化
中国は仮想通貨を含む新型犯罪への対応を強める姿勢を改めて示した。
中央政法委の会議では、電信・ネット詐欺や越境賭博と並び、仮想通貨を含む新型の違法犯罪の治理強化が言及された。
投資家目線では、取引所・決済・OTCなど「入り口」規制が強まる局面で流動性が偏りやすい点に注意したい。
中国:デジタル人民元のスマートコントラクト
デジタル人民元はプログラム可能性の拡張が示され、決済インフラの競争軸が増えつつある。
PA日报では、デジタル人民元のスマートコントラクト開発が「完全チューリング完備言語」をサポートすると報じられた。
暗号資産そのもののニュースではないが、制度内マネーの機能拡張は、RWAやトークン化証券の議論と同じく「プログラマブル・マネー」領域の比較材料になり得る。
米国:関税・金利上限制がヘッドライン化
米国側の政策は、物価とリスク資産の連想で市場の反応速度が速い。
トランプ陣営を巡っては、関税を交渉手段にとどめず、産業政策や財政の一部として位置づける見方が報じられた。
また、クレジットカード金利を10%に上限制限する案(開始2026-01-20、期間1年)が取り沙汰され、消費と金融の観測材料になっている。
企業・プロジェクト動向
トークン化と取引所エコシステムは「次の流動性の受け皿」として並走している。
トークン化:NYSEの商標出願
伝統市場は、証券のデジタル化と取引基盤の整備を段階的に進めている。
NYSEは、代替可能な証券のトークン化やデジタル資産取引に関連するプラットフォーム構想について商標出願を行った。
実装時期や対象商品は不透明だが、規制下での「トークン化証券」市場の拡大観測は中長期テーマになりやすい。
オンチェーン流動性:ステーブルコイン供給
供給の増減は価格そのものではなく、相場参加の「弾薬量」を測る補助線になる。
ステーブルコインの時価総額は$219.44B(2026-01-19 09:00 JST時点)で、7日間で$448M増加したとされた。
短期ではフローに直結しない場合もあるが、レバレッジ取引やDeFi需要が戻る局面では増加ペースが注目されやすい。
Binance:BNBの受動収益とCZの発言
取引所関連は、短期の材料と長期の事業モデルが混在しやすい。
Binanceの年次データを用いた試算では、2025年はBNB1枚あたり$71.5の追加収益(空投・Launchpool・Megadrop)が示され、10BNBで$715相当とされる。
一方、Binance Alphaを継続参加した場合の推計では、10BNB規模で年$11,350程度の純益という計算も提示され、参加条件(取引量・手間)込みで議論が必要だ。
同レポートでは、2025年のAlpha参加者が17,000,000人超で、配布総額が$782Mに達したとも示されている。
参加者増は取引所収益と連動しやすい一方、報酬設計の変更はユーザー行動を変えるため、過去実績の単純延長には注意が必要だ。
CZは中国コミュニティAMAで、どこかの段階でBTCが$200,000に達し得ると述べつつ、時期は断定しなかった。
価格予想は材料になりやすい反面、実需(フロー、規制、商品設計)と切り分けて扱うのが無難だ。
マクロ:金価格$6,000/ozシナリオ
金利と通貨の議論が強まるほど、代替資産の比較が再燃しやすい。
BofAは新世界秩序の文脈で金が$6,000/ozに上昇し得るとの見方を示し、流動性供給の増加にも触れた。
暗号資産にとっても、ドル金利・流動性・リスク許容度の変化がボラティリティ要因になりやすい。
投資家レポート:IOSGが見る「主流資産の時代」
市場参加者の一部は、2026年は小型テーマよりも主流資産と実需の積み上げが相対的に有利とみている。
IOSGのWeekly Memoは、2026年を「主流資産崛起」の局面として捉え、流動性の源泉(ステーブルコイン、RWA、規制下商品)を重視する整理を示した。
レポートは見通しであり確定情報ではないが、テーマ選別が進む局面では「何が買われたか」より「なぜ流動性が来たか」を分解する視点が役立つ。
今週の注目イベント
短期の需給イベントは、レバレッジが高い局面ほど価格を動かしやすい。
トークンアンロック:LayerZero(ZRO)
供給増は必ず下落要因ではないが、需給の節目として意識されやすい。
LayerZero(ZRO)は2026-01-20 20:00 JSTに25.71M枚(供給の4.55%)のアンロックが予定され、推定$115M規模とされた。
同日にBinanceが22取引ペアを2026-01-20 17:00 JSTに取引停止する予定で、流動性の薄い銘柄はスプレッド拡大に注意したい。
▽ FAQ
Q. 今週の市況で意識される価格帯は?
A. 2026-01-19にBTCは$91,000→$94,000を往復し、$92,000台が短期の分水嶺になった。清算は24時間で$809M。
Q. 投資商品への資金流入はどの程度?
A. CoinShares集計で純流入は$2.17B、BTC関連$1.55BとETH$256Mが流入し、2025-10以来の高水準とされた。
Q. 2026-01-20の主なイベントは?
A. LayerZero(ZRO)が25.71M枚(4.55%)を2026-01-20 20:00 JSTに解禁し、推定$115M規模とされた。
Q. Binanceの取引ペア整理はいつ?
A. Binanceは22ペアを2026-01-20 17:00 JST(UTC+8の16:00)に取引停止し、対象銘柄は流動性低下が起き得る。
■ ニュース解説
資金流入が戻る一方、政策ヘッドラインと供給イベントが短期変動を増幅し得るため、流動性と日程の確認が重要だ。
投資家の視点:フローの回復は下値を支え得るが、関税・金利・規制は急変しやすいので、ポジションサイズと損切り前提の管理が現実的になる。短期の材料に反応する相場では、(1)主要価格帯の攻防、(2)ETF/投資商品の週次フロー、(3)アンロックや上場廃止など需給イベントを同じタイムラインで把握したい。
※本稿は一般的な情報提供を目的としており、特定銘柄・金融商品の売買を推奨するものではなく、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
(参考:PANews)





