▽ 要約
サービス概要:10/10開始、申込は9/16 23:59まで。
コスト特長:積立時の手数料・スプレッドが0円。
条件要点:最低5,000円/月、口座振替設定が必要。
注意点:売却は通常スプレッド、日本円は月1回無料。
積立でも見えないコストが重なる――その痛点を正面から潰すのが新サービス「ビットポイント ゼロつみたて」だ。積立時の手数料とスプレッドを同時にゼロにし、投資額の100%をBTC購入へ充当できる。初回積立は2025年10月10日、申込締切は9月16日23:59。仕組み・条件・注意点と他社比較を端的に解説する。
ゼロつみたての要点(開始日・対象・申込)
積立コストを0円にする設計のため、初回は2025年10月10日実行、申込は2025年9月16日23:59までに口座振替設定を含め完了する必要がある。
対象はビットコイン(BTC)のみで毎月10日に自動で積立される。申込は通常の「つみたて」画面でBTCを含むプランを選ぶだけで適用される。口座振替を事前設定していれば追加手続きは不要だ。
申込・利用条件と最低金額
初回から利用するには本人確認済みのビットポイント口座が必要で、積立金額は月5,000円以上を1円単位で設定できるため柔軟に金額調整が可能となる。
資金は登録銀行口座からの口座振替で引き落とされ、指定日に自動で買付が行われる。
特徴とメリット(ゼロコスト×DCA)
積立時の手数料とスプレッドが同時に0円となるため、投資額の全額がBTCに充当され、従来の販売所型積立に比べ効率が上がる。
毎月定額の自動購入はドルコスト平均法の効果を狙いやすく、タイミング判断の負担を減らす。一方で価格変動リスクは残るため分散と長期前提の設計が前提だ。
「手数料ゼロ・スプレッドゼロ」の意味
積立の成立レートにスプレッドが乗らないため、見えにくかった実質コストが排除される。従来は販売所方式の積立でスプレッドが事実上の負担だったが、本サービスは積立購入に限ってこれを取り除く。
DCA(ドルコスト平均法)の効用
定額・定期の購入は価格の上下に均して取得単価を平準化し、長期の保有戦略と相性が良い。ゼロコスト設計により同じ拠出額でも取得BTC量の目減りを抑えやすい。
売却・出金の自由度
積立後のBTCはいつでも売却・送金でき、暗号資産の入出金手数料は無料である。日本円出金は月1回無料だが、2回目以降は330円/回がかかるため引き出し頻度の設計が重要だ。
主要積立サービスの比較(2025年夏時点)
サービス名 | 対象通貨 | 積立頻度・方式 | 手数料(明示) | スプレッド・実質コスト | 最低積立額 |
---|---|---|---|---|---|
BITPOINT「ゼロつみたて」 | BTCのみ | 月1回(毎月10日) | 0円 | 0円(積立時) | 5,000円/月〜 |
Coincheckつみたて | BTCほか複数 | 毎日 or 月1回 | 口座振替・サービス料無料 | 手数料相当額0.1〜4.0% | 月1万円〜(毎日プランは約300円/日) |
bitFlyer かんたん積立 | BTCほか複数 | 毎日/毎週/毎月等 | 0円 | 販売所価格(スプレッドあり) | 1円〜 |
Binance 定期購入(Convert) | 多数 | 時間/日/週/月など | 取引手数料0 | 変換レート等に依存 | 少額から設定可 |
Coinbase 定期購入 | 多数 | 週次・月次など | 取引形態により手数料 | スプレッド適用 | 一般に$10〜(地域差) |
比較の見方:国内の主要サービスは「手数料0」を掲げつつ販売所スプレッドが実質コストになるケースが多い。ゼロつみたては積立時のスプレッド自体を0にする点が差別化要因。Binanceは定期購入で手数料0を明示、Coinbaseはスプレッド適用や固定料が発生するプランがあるため、利用地域と経路で実質コストが変わる。
「完全ゼロ」は本当か?注意点と隠れコスト
積立時はゼロでも、売却時は通常の販売所スプレッドや取引所手数料等がかかり得るため、出口コストを見込んだ設計が必要だ。
スリッページ:急変時は約定価格が変動する可能性があり、キャンセルや一部不成立のケースもあり得る。
日本円の出金:月1回は無料だが、2回目以降は330円/回。頻繁な出金はコスト増につながるため、まとめて出金するなど管理が重要だ。
自動引落:停止しない限り毎月実行されるため、残高管理と生活資金の切り分けを徹底したい。
申し込み方法・実務フロー
- 口座開設:本人確認まで完了。
- 口座振替設定:マイページで銀行口座を登録し自動引落を設定。
- プラン選択:つみたてメニューでBTCを含むプランを選択。
- 締切厳守:初回参加は2025/9/16(火)23:59までに申込+口座振替設定を完了。
- 自動実行:以後、毎月10日に自動買付。金額は5,000円/月以上を1円単位で変更可能(次回以降反映)。
▽ FAQ
Q. 初回積立日と申込締切は?
A. 2025年10月10日実行、申込と口座振替設定は2025年9月16日23:59まで。
Q. 対象資産と頻度は?
A. 対象はビットコイン(BTC)のみで、積立は毎月10日に行われます。
Q. 最低積立額と設定単位は?
A. 月5,000円以上、1円単位で設定可能で、口座開設と本人確認が必要です。
Q. コストは本当に0円?
A. 積立時は手数料・スプレッドが0円ですが、売却時は通常スプレッドが発生します。
Q. 出金・送金の費用は?
A. 暗号資産の入出金は無料、日本円出金は月1回無料で2回目以降は330円/回です。
■ ニュース解説
積立購入時の費用をゼロにする設計が登場したため、販売所型積立の実質コストは相対的に見直しが進む一方で、売却時のスプレッドや日本円出金の回数制限といった周辺コスト、相場変動や執行の不確実性は残る。
初回は2025年10月10日で申込は9月16日締切、BTC限定で毎月10日に積立が実行され、積立時コストは0円となる。国内積立は販売所レート参照が主流でスプレッドが実質コストとなっていたが、今回の仕組みにより長期DCAの取得効率は改善し、費用対効果の基準が上がる。
投資家の視点:DCAは有効だが、出口コスト(売却・出金)と資金管理(自動引落)を明示化し、最低額や頻度を収入変動に合わせて再設定するのが現実的。国内外の手数料・スプレッド・約定ルールを比較し、想定保有期間と売却経路(販売所/取引所)を先に決めることが望ましい。
※本稿は投資助言ではありません。
(参考:BITPOINT)