▽要約
コスト:国内販売所3〜6%、Binance JPは0〜0.1%で最安
自動化:CoincheckとBITPOINTは口座引落で放置OK
最小額:bitFlyer1円・GMOコイン500円から毎日積立OK
海外:Bybit等0.1%、円出金不可リスク要確認
「ビットコインの積立、どこでやれば一番おトクなの?」──ビットコイン積立 コスト徹底比較の答えを探す投資家の疑問は尽きません。国内の販売所は“手数料ゼロ”をうたう一方でスプレッドが数%に達し、買った直後から含み損になるケースもあります。
本記事の結論はシンプルです。2025年7月時点で最小コストは Binance Japan(実質0〜0.1%)、続いて OKCoin Japan(約1%)。販売所型サービスの平均スプレッドは3〜6%で、年間リターンを2〜5ポイント押し下げる可能性があります。
この記事を読めば、
- 国内10社と海外3社を横断した実質コスト早見表
- 販売所と取引所の仕組みの違いと“隠れ手数料”の見抜き方
- ドルコスト平均法(DCA)でコストを抑えつつ継続する具体策
──までを一気に把握できます。時間をかけずに“損しない積立”を始めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ドルコスト平均法 (DCA) と「積立投資」の基本
- DCA とは
一定の金額を等間隔(毎日・毎週・毎月など)で投資し続け、取得価格を平均化する手法。価格が高い月は少なく、安い月は多く買うため 購入単価のブレを抑えられる - 主なメリット
- 相場を読むストレスがない
- タイミング依存のリスクを低減
- 少額でも長期で大きな元本を作れる
- 自動化すれば投資忘れを防止
取引所(板方式)と販売所(店頭方式)の違い
項目 | 取引所(Orderbook) | 販売所(Dealer) |
---|---|---|
価格決定 | 投資家同士の板でマッチング | 取引所が提示した買値・売値 |
見えるコスト | 手数料(0~0.15%程度) | 表示手数料 0%が多い |
隠れコスト | 板スプレッド≈0.05%~0.3% | スプレッド2~6%超 |
向く用途 | 手動売買・自作DCA | ワンクリック購入・自動積立 |
販売所は手軽だが 買った瞬間に数%の含み損 が発生する点に注意が必要です。
国内暗号資産交換業者 ― 積立サービスの有無と実質コスト一覧(2025年7月時点)
# | 取引所 | 積立サービス | チャネル | 最低額 / 頻度 | 実質コスト目安* | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | Binance Japan | Convert定期購入 | Convert(店頭) | 100円/日・週・月 | ≈0–0.1 % | 国内最安水準 |
2 | OKCoin Japan | Recurring Buy | 販売所 | 1,000円/4頻度 | 1.0–1.5 % | ステーキング自動連携 |
3 | BITPOINT | つみたて | 販売所 | 5,000円/月1 | 4–6 %(販売所) 取引所 PROは板0 %手数料 | |
4 | bitFlyer | かんたん積立 | 販売所 | 1円/4頻度 | 3~6 % | |
5 | Coincheck | Coincheckつみたて | 販売所 | 月1万円~/日・月 | 0.1–5 % | |
6 | GMOコイン | つみたて暗号資産 | 販売所 | 500円/日・月 | 4~5 % | |
7 | SBI VC Trade | 積立暗号資産 | 販売所 | 500円/日・週・月 | 3~5 % | |
8 | BitTrade | 積立暗号資産 | 販売所 | 1,000円/4頻度 | 2~3 % | |
9 | CoinTrade | 積立運用 | 販売所 | 500円/日・月3 | 6~7 % | |
10 | Zaif | コイン積立 | Orderbook+販売所併用 | 1,000円/月1 | 手数料 1,000円毎110円+板 or 店頭レート(0.1–8 %) | |
11 | bitbank | なし | ― | ― | ― | 積立機能提供せず |
12 | LINE BITMAX | なし | ― | ― | ― | 積立非対応 |
13 | 楽天ウォレット | なし | ― | ― | ― | 積立非対応 |
14 | DMM Bitcoin | 2025‑03‑08事業終了 | ― | ― | ― | 口座は SBI VC Trade へ移管済み |
*スプレッドは第三者調査の平常値(2025年4‑7月)。板取引の場合は maker/taker 手数料 0–0.15 %を別途負担。
使い分けの目安
- 最小コスト:Binance Japan ≈0 % / OKCoin Japan 1 %
- 最低金額が低い:bitFlyer 1円、GMOコイン 500円
- 入金まで全自動:Coincheck・BITPOINT(口座振替)
- 板で自作DCA:bitbank、Zaif Orderbook、BITPOINT PRO(手数料 0 %)
海外 3 社(Bybit / Bitget / MEXC)比較
取引所 | Auto‑Invest機能 | 最低投資 | 周期 | 約定レート | 手数料 |
---|---|---|---|---|---|
Bybit | Auto‑Invest | ≈10 USDT | 日・週・月 | 板 | 0.1 % |
Bitget | Spot Auto‑Invest+ | 1 USDT | 日・週・月 | 板 | 0 %~0.1 %(無料キャンペーン終了 2025‑05‑30) |
MEXC | DCA Bot(外部連携) | 1 USDT | 自由設定 | 板 | メイカー 0 % / テイカー 0.02‑0.05 % |
積立 (DCA) を成功させるチェックリスト
- スプレッドを確認
販売所の「手数料 0 円」は実質コストではない。スプレッド 3 %超なら板方式やより狭い販売所へ乗り換えを検討。 - 頻度と自動入金
ほったらかし派は銀行振替まで自動化できる Coincheck/BITPOINT が手軽。 - 長期視点
DCAは短期の値動きで成果を測らない。少額でも継続することが最大の武器。 - 税務管理
海外取引所を併用する場合は年間取引報告が出ないケースが多い。取引履歴ダウンロードと損益計算ソフトを併用すること。
▽ FAQ
Q. ドルコスト平均法とは?
A. 一定額を定期購入し平均取得単価を平滑化する長期投資手法。価格変動のストレスを抑え、心理的負担を軽減できます。
Q. 販売所と取引所は何が違う?
A. 販売所は即買い可だがスプレッド2〜6%で割高。取引所は板取引で手数料0.1%前後と安いが注文操作が必要です。
Q. 国内で最安の積立サービスは?
A. 2025年7月時点では Binance Japan の定期購入が実質0〜0.1%と最安水準。100円から自動積立できます。
Q. 少額で毎日積立するなら?
A. bitFlyerは1円、GMOコインは500円から毎日積立に対応。超少額で習慣化したい初心者に向きます。
Q. 海外取引所を使う際の注意点は?
A. 日本未登録のBybit・Bitget・MEXCは規制リスクと円出金不可。KYC必須で、資金保全は自己責任となります。
まとめ
- 国内だけで完結し、コストも抑えたいなら
Binance Japan(≈0 %)または OKCoin Japan(≈1 %)が現状ベストバランス。 - 「完全自動+少額」を重視するなら
bitFlyer(1円)/GMOコイン(500円)/Coincheck(銀行振替)が候補。 - 海外 0.1 %以下の板コストを狙うなら Bybit・Bitget・MEXC。ただし規制と円出金を要確認。
販売所型の積立は「楽さ」の対価として 年利で2~5ポイント分のコスト が乗るケースも珍しくありません。
スプレッドを味方につけ、継続と低コストを両立させることが、ビットコイン積立(ドルコスト平均法)最大のコツです。
(出典:coincheck,bitflyer,crypto-fun)