▽ 要約
プラットフォーム—パブリック+WLの二段配分。
方式—Overflow採用、超過資金は自動返金。
設計—チーム無配分・手数料ゼロの非搾取。
$PUP—ATL$0.01095→ATH$0.1012(9/13)。
新規トークンを公平に配る方法はあるのか――Based LaunchpadはHyperEVM上で「パブリック+ホワイトリスト」とOverflow方式を組み合わせ、非搾取(手数料ゼロ・チーム無配分)でローンチを行う設計だ。比例配分と返金で偏在を抑えつつ、プロジェクトは調達効率を維持でき、短期流出を抑えコミュニティ重視の成長を狙える。
基本設計と目的
二段配分(パブリック+WL)と無料・チーム無配分を採用したため、参加者保護と資金効率の両立を図るローンチ基盤となった。
Based Launchpadは誰でも参加できるパブリック枠と、Based/Hyperliquidのロイヤルユーザー向けWL枠を併設する。販売はHyperEVM上で完結し、高速EVMと低手数料の恩恵を受ける。運営は販売トークンの取り分を受け取らず、プラットフォーム利用料もゼロを明示する非搾取方針が特徴だ。なお「20万TPS」はスペック表現であり、実効値は測定条件に依存する。
Overflow形式の要点
参加額の比率で配分が決まるため、オーバーサブスクライブ時も公平性を保ちつつ、未使用分は自動返金となる一方で大口優位に傾きやすい。
Overflowは参加者が任意額をコミットし、終了時に総コミット比で割当を決める。過剰コミットは返金され、手続は透明だが、少額参加者は過熱局面で実配分が薄くなる。資金計画では想定配分の下振れを織り込むのが無難だ。
ホワイトリストと公開販売の並立
WLは長期貢献者を優遇するため、付与トークンの短期流出を抑制し、公開枠は新規参入を確保して裾野拡大を促す。
WLの具体条件は初回案件の正式発表と併せて告知予定とされる。ベースとなる評価軸は、Based/Hyperliquid上での利用・貢献度だ。ロイヤル層に厚め配分を行いつつ、一般公開も維持して外部からの新規流入を取り込む。
参加の流れ(要点)
Hyperliquidに入金→HYPE購入→HyperEVMへ移す→Launchpad画面でコミット→販売終了後に割当と返金を請求する。ガス・スナップショット時刻・返金手順を事前確認したい。
Upheavalと$PUPの現況
UpheavalはHyperEVMの主要DEXで、PUPは2025-08-29の$0.01095から9/13に$0.1012へ上昇したため、注目度と流動性が一段と高まった。
Upheavalは集中型流動性(CLMM)志向の設計で、PUPはそのユーティリティ/コミュニティトークンとして初期配布後に流通が拡大した。総供給は10億枚、循環は約6.45億枚。直近の市場では$0.08前後で推移し、主要ペアはPUP/WHYPE等。PUPはHyperCoreのスポット取引所にも上場済みで、AMMとオーダーブックの両市場で認知と板厚が増している。
UPポイントプログラム
2025-09-02開始のUPポイントは取引・LP・保有・紹介で加点されるため、終了時に$UP配分へ反映される短期集中設計となった。
ポイントは日次ランダムのスナップショットで記録され、紹介は紹介者/被紹介者とも15%ボーナス。PUP-HYPEのLPは対象外だ。配布主体は$UPであり、トークンノミクス上「コミュニティ&エミッション」に71%を充てる整理が示されている点を、PUPの配分と混同しないよう留意したい。
エコシステムの地合い
Hyperliquidは2025-07に収益シェア35%を獲得し、8月は過去最高を更新したため、LaunchpadとDEXに資金が集まりやすい環境が続く。
高収益・高回転の基盤は新規案件の資金調達と二次流通を後押しする。HyperEVMの低手数料は小口参加の障壁を下げ、Basedが提供する公共財(Hyperdrop/Cloud等)もオンボーディングを補助する。Basedには外部からの戦略的支援も入り、プロダクト連携の相乗効果が期待される。
▽ FAQ
Q. Based Launchpadの費用とチーム取り分は?
A. 運営の取り分は0で、プラットフォーム利用料も無料。非搾取ポリシーを明示する(2025年時点)。
Q. WL条件はいつ公表される?
A. 初回案件の正式発表と同時に提示予定。2025-09-14時点では詳細未公表だ。
Q. $PUPの主要な節目は?
A. 総供給10億、ATL$0.01095(8/29)、ATH$0.1012(9/13)。直近は$0.08前後。
Q. UPポイントは何が配布される?
A. 配布は$UP。コミュニティ&エミッションに71%を割当予定で、PUPの配分と別物。
■ ニュース解説
WLとOverflowを非搾取設計で組み合わせたため、短期流出を抑えつつ調達効率と参加機会の両立が進み、Hyperliquid循環の内部化が期待される。
投資家の視点:過熱時は実配分が薄くなるため期待数量を保守的に見積もる、WLの有無でコミット戦略を分ける、$UP/$PUPの設計差を混同しない等の基本管理が有効。手数料・スナップショット時刻・請求期限は必ず一次情報で再確認したい。
※本稿は投資助言ではありません。
(参考:Based)