▽ 要約
トークン首位交代:4月20日、Baseが日次5万件でSolana抜く
背景分析:Zora統合とミーム資金流入が急増を後押し
今後の焦点:実需伴う成長か一過性か、市場は注視
Base Solana トークン発行数──4月20日、暗号資産界の勢力図が一瞬で塗り替わった。Baseが日次トークン発行でSolanaを初めて上回ったとDune Analyticsが報告。ミーム熱とコンテンツ・トークン化の波が重なり、Ethereum L2は首位を奪取。この記事では経緯・理由・市場影響を整理し、読者が次の一手を判断できる材料を提供する。
日次トークン発行でBaseがSolanaを初逆転
4月20日、Baseは新規トークン約5万件を鋳造しSolanaの3.54万件を上回った。Solanaが約2年守った首位が崩れた象徴的瞬間だ。
4月20日の実績──Base5万件, Solana3.5万件
ピーク時に日次8万件を超えたSolanaは2025年初頭に2.2万件まで減速。一方Baseは3月半ばから急伸し4月20日に史上最高を記録。
急増の理由──Zora統合とミームマネー
Baseの伸長はZora統合が点火役、ミームコイン資金が燃料になった。
Zoraのワンクリック「コンテンツトークン化」
2024年7月、Zora機能が公式アプリに組込まれ、ツイートや画像を1クリックでERC‑20トークン化。10日で日次鋳造数が4千→3.8万へ急騰。
ミームコイン熱がL2へ転移
$BRETTや$DEGENなどSolana発の熱狂がBaseへ拡散。低ガスとCoinbase経由の簡便さが投機的トレーダーを呼び込んだ。
BaseとSolanaのエコシステム比較
手数料モデルと分散性
Solanaの手数料はバリデーターへ分配、BaseはCoinbaseが集中受領し24年に5,600万ドル超収益。分散性と運営スピードが好対照。
コミュニティと開発スピード
SolanaはPoH採用L1として多クライアント化・ステート圧縮を進行。BaseはFlashblocksで0.2秒ブロックと迅速なアップグレードを実現。
市場・コミュニティの反応
創業者の舌戦が示す価値観
Solana創業者Yakovenko氏は「ミームはデジタルのゴミ」と発言。Base責任者Pollak氏は「コンテンツは価値」と反論し論争を呼んだ。
今後の注目ポイント
ミーム依存の発行増は持続可能性が試金石。Pump.fun卒業率が回復するSolanaの巻き返しも視野に、投資家はTVLや開発指標を確認したい。
▽ FAQ
Q. Baseはなぜ急成長?
A. Zora統合で誰でもコンテンツをトークン化でき、ミーム需要が流入したため。
Q. SolanaのPump.funとは?
A. ワンクリックでミームコインを発行し自動でDEX上場するSolana独自プラットフォーム。
Q. 首位交代は一過性?
A. 実需プロジェクトの定着次第で継続性が決まるため現時点では不透明。
Q. 投資家の留意点は?
A. TVL推移や開発者数など長期指標を確認し、過度な集中投資を避けること。
■ ニュース解説
本件はミーム・クリエイターズトークンがブロックチェーン活性化の強力な推進力であることを示した。BaseはCoinbaseの集客力を追い風に急伸したが、長期成長には分散性と実需の裏付けが不可欠。SolanaはPump.fun卒業率改善とネットワーク強化で反攻の余地がある。
投資判断:短期の熱狂ではなく、TVL・開発指標・規制動向を複合的に確認し、分散ポートフォリオでリスク管理を徹底。
※本解説は情報提供であり投資助言ではありません。
(出典:Decrypt,Gate Research,Binance Research)