
【要約】
・Babylon(BABY)の上場時期が、バイナンス(Binance)公式の発表を受けて変更された
・BABYはコイン保証、ワンクリックでコイン購入、フラッシュキャッシュ、レバレッジ、契約(先物取引)など、バイナンスが提供する複数のサービスで利用可能になる予定
・Babylonはビットコインを担保としたLayer1ブロックチェーン「Babylon Genesis」をローンチし、新たなステージへと移行した
BABY上場スケジュールの変更点
バイナンス公式発表によると、Babylon(BABY)の上場時刻が2025年4月10日19:00(UTC+8)に変更されました。これは本来の予定であった18:00(UTC+8)から1時間遅れる形となります。具体的には、以下のサービスで順次利用が可能となる予定です。
- バイナンス資産管理(資本保全と資金獲得):
BABY対応の「資本保全」活期商品が2025年4月10日19:00(UTC+8)より申込開始。預けることで安定的にコインを増やす仕組みが提供されます。 - ワンクリックでコインを売買:
BABYがバイナンス現物で上場してから1時間以内にワンクリック購入機能で取引が可能になります。追加操作不要でBABYを購入・売却できる点が特徴です。 - スワップ:
BABYの現物上場後1時間が経過すると、スワッププラットフォームでBABYからBTC、USDT、その他のトークンへ無料手数料で交換できます。これは手軽な分散投資やリスク管理を実現するサービスとして注目を集めています。 - バイナンスレバレッジ取引:
BABYのクロスマージン・分離マージン取引ペアが2025年4月10日19:20(UTC+8)からスタート。BABYを借り入れて他の通貨と組み合わせることで、より大きなレバレッジを効かせた取引が可能になります。 - バイナンス先物取引:
2025年4月10日19:30(UTC+8)より、BABYUSDT U本位(USDT建て)永続契約の「盤前取引」が標準版へ移行するとしています。過渡期は最長1時間とされ、その期間中も既存のポジションおよびBABYUSDT 永続取引には影響がないとのことです。
Babylon(BABY)とは?
Babylon(BABY) は、ビットコインを担保とするLayer1ブロックチェーン「Babylon Genesis」を基盤としたプロジェクトで、Cosmos-SDKを活用して構築されています。ビットコインを質押(ステーキング)することで高いセキュリティとネットワークの安定性を追求し、他チェーンとの連携を強化している点が大きな特徴です。
Babylonは、ビットコイン資産の活用による新たな経済圏の創出を目指すだけでなく、流動性と安全性の両立を図るために3段階のロードマップを設定しています。第一段階ではビットコイン質押のロックアップを通じて供給量を拡大し、第二段階では今回の**「Babylon Genesis」**稼働により、Cosmos-SDKに基づく独自のLayer1チェーンを立ち上げました。今後は第三段階として他ネットワークからビットコイン担保の恩恵を受けられるようにする「BSN(Babylon Security Network)」を拡張する計画が示されています。
Babylon Genesis正式稼働の意義
2025年4月10日、Babylon Genesisの正式稼働がアナウンスされました。これにより、プロジェクトが掲げていた「ビットコインを活用したLayer1ブロックチェーン実現」が事実上達成されました。さらにBabylon Genesisを介し、他のブロックチェーンもビットコイン担保のセキュリティと流動性を簡単に利用できるようになる見込みです。
Cosmos-SDKはモジュール化された設計が特徴であり、相互運用性の高いブロックチェーンを構築できます。Babylon Genesisを通じて、複数のネットワーク間でアセットやデータのやり取りがシームレスになることが期待されています。これによってDeFi(分散型金融)の多様なサービスとも連携がしやすくなり、新たな金融エコシステムを構築する基盤が整備されるでしょう。
バイナンスの上場決定と遅延背景
バイナンスがBabylon(BABY)の上場を決定した背景には、Babylonプロジェクトの技術力や将来性に対する評価があると考えられます。特にビットコインの強固なセキュリティモデルを利用するLayer1チェーンという点は、既存の多くのブロックチェーンとは一線を画す魅力的な要素です。一方で、突然の上場時刻の変更は、取引所内の調整やユーザー保護など複数の要因が重なった結果と推察されます。
一般的に上場直後はトークン価格が大きく変動する傾向があります。今回もスケジュール変更によって一部投資家の注文タイミングがずれる可能性があるため、取引を行う場合は最新情報を確認し、相場やリスク管理に十分注意を払う必要があります。
ニュースの解説
今回のBabylon(BABY)上場とBabylon Genesisの正式稼働は、ビットコインを担保資産とするLayer1ブロックチェーンの新時代を示す重要な動きです。バイナンスにおける多角的な取引サービス(コイン保証、ワンクリックでコイン購入、フラッシュキャッシュ、レバレッジ、契約)の対応は、投資家にとって流動性と利便性が大いに向上するメリットがあります。またCosmos-SDKベースのBabylon Genesisは、相互運用性に優れたエコシステムを形成することで、さらなる金融サービスの拡大が期待されます。ビットコインのセキュリティを最大限に生かしながら、新たなブロックチェーンインフラを築き上げようとするBabylonの今後の展開には、引き続き注目が集まるでしょう。