▽ 要約
ビットコイン:121,000ドル突破、短期の上値試し継続。
イーサリアム:4,300ドル台、週足とETFフローが鍵。
アルファ上場:本日SLAY/XCX、12日にWAI予定。
トークン解禁:本日LAYER/IO/BB、週内APT等。
週初の値動きは強含みだがイベントが密集し、流動性の薄い時間帯では振れやすい。
8月11日 仮想通貨ニュースを端的に整理する。現在BTCは121,000ドル、ETHは4,300ドルを上抜け、短期の上値試しが続く一方、取引所の上場・先物廃止や複数の解禁が重なるため、時刻と数量の把握が損益管理の要となる。
市況と短期見通し
BTCが12.1万ドル、ETHが4,300ドルを超えリスク選好が改善したため、イベント密集の週前半は上値試しと解禁・CPI前の手仕舞いが交錯する。
現状はトレンド回帰とイベント消化の綱引きで、直近の高値追いは出来高の増勢と先物資金調達率の過熱度合いが鍵となる。主要抵抗はBTCで12万〜12.3万ドル帯、下値は116,500ドル前後のCMEギャップ意識が残る。
ビットコイン—12.1万ドル突破
8月11日朝に121,000ドルを明確に上抜いたため、12万〜12.3万ドル帯の売り圧を吸収できるかが焦点で、出来高増ならオーバーシュートの余地。
短期では踏み上げ継続が支援材料となるが、イベント通過後は反動の利益確定が入りやすい。直近では20日移動平均線との乖離拡大に注意しつつ、サポートの切り上げと出来高の推移を確認したい。
イーサリアム—4,300ドル台の強気と注意点
ETHは4,300ドル台を回復したため、週足終値の維持とETF資金流入の継続が高値追いの前提となり、一方で急騰後の利益確定に注意。
一部アナリストは1–2週間での高値更新や長期での2万ドル目標を言及するが、BTC主導の地合いでは相対劣位が出やすく、ドミナンスと先物の建玉偏りを併せて監視したい。
取引所・プロジェクト動向
Alphaの新規上場や先物の仕様変更が連続するため、ポイント条件・停止時刻・証拠金規則の事前確認が損益変動と想定外約定の抑制につながる。
上場初期は板が薄く、指値の滑りと変則的な初値形成が発生しやすい。空投(エアドロ)申領の条件消費も価格に影響し得るため注意。
Binance Alpha—本日SLAY/XCX、12日にWAI
8/11にSatLayer(SLAY)とXeleb Protocol(XCX)が予定され、8/12のWorld3(WAI)も続くため、空投申領はAlphaポイント条件を満たす口座が対象。
GameBuild(GAME)の申領は24時間・2段階制で、第一段階は237ポイント以上、第二段階は200ポイントから先着制、未消化なら毎時15ポイントずつ閾値が低下する仕様が示されている。
Binance先物—DEFI/MEMEFIのU本位先物を8/11廃止
USDⓈ‑MのDEFIUSDTとMEMEFIは8/11に自動決済・廃止となるため、停止前の手動クローズとAPI側の価格精度更新確認を推奨。
直前の増し証拠金や保護基金の関与停止など特殊ルールが適用されることがあるため、未約定注文とクロス/分離の設定を再点検したい。
オンチェーンフロー—Galaxy Digitalが22.4万SOLをCEXへ
8/10にGalaxy Digital関連アドレスから224,000 SOL(約4,112万ドル)がBinance・Coinbaseへ移動した動きが観測され、短期の流動性と資金調達率の変化に注目。
現物の入金増は即時売却を意味しないが、先物のポジションと組み合わさるとネットの売り圧に転じ得るため、板厚と乖離の動きを追いたい。
トークン解禁カレンダー(本日→今週)
本日と今週は小中型の解禁が連続するため、板薄時間帯の滑りと初動の売り圧に注意しつつ、出来高増なら吸収の早期化もあり得る。
解禁は即時の下落を保証しないが、需給の不確実性は増すため、事前に水準と時刻をリスト化し注文戦略を機械化するのが有効。
本日 8/11(予定)
・Solayer(LAYER):約2,702万枚(流通比約9.5%)
・io.net(IO):約1,329万枚(流通比約6.5%)
・BounceBit(BB):約4,290万枚(流通比約6.4%)
今週の主な解禁(8/12–16)
・Aptos(APT):8/12 1,131万枚(流通比約2.2%、約5,210万ドル)
・Avalanche(AVAX):8/15 167万枚(流通比約0.5%、約3,920万ドル)
・Arbitrum(ARB):8/16 9,265万枚(流通比約2.0%、約4,190万ドル)
▽ FAQ
Q. 8月11日時点のBTC/ETHはどの水準?
A. 8月11日朝時点でBTCは121,000ドル超、ETHは4,300ドル台。12万〜12.3万の抵抗と週足維持が当面の焦点。
Q. 本日の主な取引所イベントは?
A. Binance Alphaは8/11にSLAYとXCX、8/12にWAI上場。USDⓈ‑MのDEFI・MEMEFIは8/11に自動決済・廃止予定。
Q. 本日の主なトークン解禁は?
A. 8/11はLAYER約2,702万枚、IO約1,329万枚、BB約4,290万枚が解禁。流通比6〜10%台で短期の供給増に注意。
Q. 今週の大型解禁は?
A. 8/12にAPT1,131万枚、8/15にAVAX167万枚、8/16にARB9,265万枚が解禁。推定総額は合計1億ドル超規模。
Q. 投資家は何に留意すべき?
A. イベント時刻・証拠金・逆指値を機械化し、板薄時間帯の成行回避と分割発注でBTC12万帯・8/11〜16のボラに備える。
■ ニュース解説
BTCが12.1万ドル、ETHが4,300ドルを付けたため、イベント集中の週前半は需給が揺れやすく、一方で上値追いの継続可否はCPIと解禁消化が左右する。
事実として、Alphaの新規上場・先物廃止、複数の解禁、そして一部大型アドレスの移動が観測されている。背景にはETFフローと金利観測の変化があり、短期の影響はボラ拡大と指値滑りの増加だが、中期ではイベント通過後のフロー反転とトレンド持続性が注目点となる。
投資家の視点:イベント時刻をカレンダー化して建玉サイズ・証拠金・逆指値の調整を自動化し、初動は成行を避け分割・指値優先で執行。解禁当日の出来高と価格乖離、先物資金調達率の過熱を監視し、損切り・利確の水準を事前に固定する。
※本稿は投資助言ではありません。