▽ 要約
トークン急落:MEXC初値0.01→3時間で‑57%
重課金損失:損益分岐点0.02ドル説が拡散
資金用途疑問:7億円調達と最高売上の行方
経済設計欠陥:需要不在で希薄化リスク増
今後鍵は:ユーティリティ拡充と流動性対策
キャプテン翼RIVALS $JOHNトークンは上場初日に急落し、投資家とプレイヤーの不安が高まっています。本稿では「なぜ暴落したのか」「7億円の資金はどこへ消えたのか」を検証し、読者が次の一手を考える材料を提供します。
JOHNトークン暴落の経緯
初値0.01ドルから数時間で0.0043ドルへ急落し、買い支えは皆無だった。上場は2025年7月29日19時(JST)、板は極端に薄く大口売却で価格が崩壊した。
流動性不足とMM不在
運営は流動性プールを十分準備せず、マーケットメイカーも確認できなかった。
価格推移概要
時刻 | 価格USD |
---|---|
19:00 | 0.01047 |
21:00 | 0.00427 |
翌7:00 | 0.00520 |
ユーザーの損益分岐点と反応
多くの重課金者は0.02ドルでようやく元が取れる。11万円課金で42,410 JOHNを受領した事例がSNSで拡散。Xでは「課金者全員敗北」の声がトレンド入りした。
課金=先行ICO構造
ガチャ課金で$aJOHNを蓄積し、後日$JOHNを受け取るモデルは実質ICOと同じリスクをユーザーに転嫁している。
7億円調達と“史上最高売上”の行方
資金用途が不透明で、トークン価格維持に投入された形跡はない。Mint Townは2025年3月、本田圭佑氏ファンド主導で7億円を調達。LINE版はMini Dapp史上最高のデイリー売上を記録したとPR(出典:PR TIMES)が、流動性供給に資金が回らなかった点が批判を呼んでいる。
経済設計の課題
供給インフレとユーティリティ欠如が価格下落を招いた。
ノーマル/アドバンス2プール制
- Play‑to‑Earn枠:nJOHN → JOHN
- ガチャ課金枠:aJOHN → JOHN
インフレ懸念
Season2以降も配布が続きトークン希薄化は避けられない。
他Mini Dapp比較と業界動向
Bombieなど同型タイトルも短期バブルで失速、成功例は稀。Bombieは上場時49億円相当を配布も価格は低迷。GameFi全体で「初動派手→定着せず」がパターン化。
関連:【Bombie】BOMBトークンTGE暴落の真相と影響
運営が取るべき次の一手
ユーティリティ拡充と流動性確保が急務。
- JOHN決済ガチャ、ゲーム内特典の実装
- DEX流動性プールへの資金投入
- トークンバーンまたは買い戻し
- 次期大型IPでの横断利用
▽ FAQ
Q. $JOHNトークンの現在価格は?
A. 2025年7月30日朝時点で約0.0052ドルです。
Q. なぜ0.02ドルが損益分岐点?
A. 重課金者の平均取得単価が0.02ドル前後と試算されているため。
Q. 資金調達7億円は使われた?
A. 広告・新規IP開発と説明されるが流動性対策は未確認。
Q. 今後どんなユースケースが追加?
A. ガチャ直接決済や他IPゲーム横断特典などが検討中。
Q. 価格回復の鍵は?
A. 流動性供給と実需創出が両立できるかに掛かっています。
■ ニュース解説
今回の暴落はMini Dapp型GameFiの構造的課題を浮き彫りにした。初動トレーダーと課金ユーザーの利害が乖離し、需要が育つ前に大量供給が行われたことが要因だ。投資家視点では、運営の透明性・資金使途とユーティリティ計画を精査し、短期トレードより長期需給バランスを見極める必要がある。
本稿は投資助言を目的としたものではありません。最終判断はご自身で行ってください。
(出典:Mint Townロードマップ,Medium,GitBook,Web3GameBusiness.jp)