▽ 要約
マーケット影響:BTC最高値後にETH主導で資金循環
DEFI回復:TVL3か月で46%増の急拡大
NFT底打ち:取引件数78%増でPFP再燃
機関マネー:ETH関連ETFへ2.1億ドル流入
ビットコイン高値更新後、次に伸びる資産は何か──投資家の疑問に対しETHシーズンというキーワードが急浮上している。結論から言えば、ETH主導の資金循環がDeFiとNFTを同時に押し上げ、市場構造そのものを塗り替えつつある。本記事では価格指標とオンチェーンデータを基に、いま押さえるべき勝者とリスク要因を短時間で把握できる。
イーサリアム急伸の背景
ETHは供給逼迫と実需増で上昇余地が大きい。取引所残高の減少とステーキング過去最高が買い圧力を強めている。
ステーキング総量と取引所流出
ステーキング預入が3400万ETHに達し、循環供給の29%をロック。結果として取引所保管残高は過去5年で最少水準となり、売り圧力が限定的になった。
ステーブルコイン送金額の急増
Q2のイーサリアム基盤ステーブルコイン送金は4兆ドルと過去最高。実需ベースのネットワーク利用が価格上昇を裏付ける。
DeFi:第二の夏へ突入
TVLは3か月で46%増、機関マネー回帰が顕著。Aave・Lido・EigenLayerがけん引。
新規資金流入パターン
オンチェーン利回り需要と再ステーキング概念が大型資金を呼び込み、1,260億ドルを回復。
H3 トレジャリー株の恩恵
ETH準備を持つ上場企業も恩恵を享受。アフターアワーズで**$GAME +43.71%**ほか、SBET・BMNR・BTBT・BTCSが軒並み高騰し「ETHトレジャリーストック」として脚光。
NFT:取引件数が急回復
売上高は横ばいだが取引件数は78%増、低額でも熱量が復活。
PFPカルチャーの再燃
ヘイズ氏がCryptoPunkをPFPに採用し、コミュニティ志向のNFTが注目。一方、TON上のスヌープ・ドッグNFTが30分完売するなどクロスチェーン需要も高まる。
IMFトークンが話題の中心
Dexscreener上でIMFは24時間で+300%超を記録し、今回の「ETHターン」最大のアルファと評価。
資金流入のドライバー
IMFは再ステーキング概念を取り入れた高速流動性プールを実装。話題性と実利が両立し、短期投機資金が集中。
機関投資家と先物市場の変化
ETH先物出来高が史上初めてBTCを上回り、ブラックロック等がETFで買い増し。
ETH/BTCレシオの反転
7月に0.02BTCで底打ち後、0.025BTCへ回復。アルトシーズン入りを示唆する重要シグナル。
▽ FAQ
Q. ETHシーズンとは?
A. BTC高値後にETHが主役となり資金循環がアルト市場へ拡散する局面。
Q. DeFi TVLはどれだけ伸びた?
A. 2025年4〜7月で約46%増の1,260億ドルに拡大。
Q. NFT市場の回復兆候は?
A. 取引件数が78%増、PFP再ブームで底打ち感が強い。
Q. 機関投資家の動きは?
A. ETH関連ETFへ累計2.1億ドル流入、先物建玉も拡大。
■ ニュース解説
今回のETHシーズンは、①BTC史上高値を受けた資金ローテーション、②オンチェーン供給逼迫、③規制明確化と機関マネーの三点が相乗し、市場全体を押し上げている。DeFiは実需拡大、NFTは価格の正常化と取引活性の二極で進行。短期的過熱に注意しながらも、中長期ではイーサリアム基盤の実用性が再評価される流れが続くと見られる。
(出典:coinpost,cryptotimes,coinpedia)