▽ 要約
買い戻し:1050万USDCでETHを再取得、8/9判明。
前振り:1週前に2,373ETHを$3,507で売却済み。
市場:ETHは$4,150超、強気転換下で実行。
投資家は「アーサー・ヘイズ ETH 買い戻し」の真偽と影響を知りたいが、一次情報はXとオンチェーンに散在するため事実確定が難しい。本稿は8/2の2,373ETH売却と8/9の1050万USDC移動→買い戻しを時系列で精査し、価格反応と心理インパクトを要点整理する。
売却と買い戻しの時系列
8/2に2,373ETH売却が観測され、8/9には1050万USDCの移動後に高値域での買い戻しが確認されたため、短期弱気→強気回帰の往復が一週間で起きた。
8月2日、Lookonchainがヘイズ氏アドレスの一連の売却(ETH 2,373、ENA 776万、PEPE 388.6億)を特定、約1,335万ドルを現金化した。売却当時ETHは約3,507ドルで、相場はマクロ不安を背景に下押ししていた。
8月9日、同氏はXで「全部買い戻した、許してくれる?」と投稿し、同日オンチェーンでは1050万USDCの移動が確認された。買い戻しはETHが4,150ドル超に切り上げた局面で行われ、売却価格を上回った。
売却の意図と背景(マクロ)
対中関税や弱い米NFPで信用創造の鈍化を懸念したため、短期調整リスクを重視してUSDC比率を高めた。
8/2時点で彼の関連アドレスは保有の8割超がUSDCという防御配置になっていた。本人はBTCが10万ドル、ETHが3,000ドルをテストし得ると警戒し、短期の下押しを想定してアルトを手仕舞いした。
買い戻しの実行と水準
上昇転換と機関の買い意欲が強まったため、4,150ドル超での買い戻しに踏み切り、強気回帰を公言した。
8/9、ETHは4,000ドル台を回復し、一時4,200ドルに達したと各紙が報じた。彼はXでTom Lee宛に「二度と利確しない」と“pinky swear”の文言を添え、強気継続のスタンスを示した。
市場インパクトと反応
個別の約数千万ドル規模では価格影響は限定的だったものの、著名投資家のポジション転換は心理面での示唆が大きかった。
売却は相場の弱含みと重なり不安心理を助長したが、直後にETHは反発し週次で二桁上昇、4,000ドル台を回復した。買い戻し宣言は「著名投資家も強気復帰」の象徴となり、コミュニティでは「タイミングの難しさ」を示す事例として拡散した。
価格動向と需給の手掛かり
機関・大口の積み増し報告が相次いだため、需給が押し上げられ、反発局面の勢いが増した。
ETHは7月以降の買い越しを背景に上昇が加速し、8月に4,000ドル台を明確回復。週内ではショート精算の増加やETF/機関需給の観測が強気ムードを後押しした。
▽ FAQ
Q. 何をどれだけ売却し、何を買い戻した?
A. 2025年8月2日に2,373ETHほかENA・PEPEを計約1,335万ドル売却し、8月9日に1050万USDCでETHを高値域で買い戻した。
Q. 買い戻しはどの価格帯で行われた?
A. ETHが4,150ドル超へ上昇した局面で実施されたと報じられ、ピークは一時4,200ドル近辺が参照された。
Q. 売却の背景にある見立ては?
A. 対中関税や弱いNFPなどマクロ逆風で、短期にBTC=10万ドル・ETH=3,000ドルの下押しテストを警戒していた。
Q. 一連の動きは市場にどう響いた?
A. 価格影響は限定的だが心理面は大きく、著名投資家の往復は強気転換の象徴として話題化し買い意欲を支えた。
■ ニュース解説
売却と買い戻しが1週間で往復したため、短期警戒からの強気回帰が可視化された一方で、相場は機関需給とマクロ見通しの綱引きで方向感が左右されやすい。
投資家の視点:一次情報(X・オンチェーン)で事実確認を徹底し、イベント後の追随売買は控えめに、想定レンジと資金管理を優先するのが無難。
※本稿は投資助言ではありません。
(参考:Arthur Hayes,Lookonchain,CryptoBriefing)