
テスラ創業者のイーロン・マスク氏は4日、自身のTwitterアカウントのプロフィール画像を人気NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」に変更をしました。
マスク氏がTwitterのプロフィール写真を変更してから数分後、APEコイン(BAYCAPEエコシステム内で使用されるネイティブトークン)の価値は20%ほど上昇し、1時間で14.50ドル(約1,890円)から17.49ドル(約2,280円)に跳ね上がりました。
しかし、この画像は自身が所有するNFTではなくコラージュであることが発覚しその後30分間で、上昇と同時に下落し、上昇分のほぼ半分まで資産価値が下がってしまう事態となりました。
4月29日に27.57ドル(約3,595円)の史上最高値に達して以来、48%の大幅な下落を記録しました。
プロフィールに使用した画像は、「サザビーズ」で昨年開催されたオークションで30億円で落札された「101 Bored Ape Yacht Club」という作品ですが、マスク氏は本作品の正式なオーナーではなく、Google検索等でダウンロードした画像を流用したと見られています。
サザビーズのデジタルアート責任者はマスク氏に対してプロフィール画像の削除かクレジットを求めました。
この騒動後、マスク氏はNFTの画像が簡単に複製(コピー)され、高値で取引されていることを揶揄して、「理解できない、ファンジブル(代替可能)じゃないか」とツイートしました。

マスク氏は過去にもNFTのブームについて否定的な態度を示してきました。
昨年12月には、仮想通貨やNFTを含む次世代インターネットであるWeb3について「リアリティーのないマーケティング上のバズワード」と批判し、22月1月にTwitter社が、NFTアートをプロフィール画像に設定できる機能を提供すると、「くだらない機能」と指摘しました。
更に、自身のツイートによりドージコインの価格を大きく押し上げるなど、仮想通貨コミュニティに大きな影響力を持っているため、APEコインへの影響は懸念されています。
NFTに否定的とのこともあり、意図的に今回の騒動を引き起こし注目を集めたのではないか?との話も浮上していますが、真相はどうなんでしょうか…?🤔
マスク氏はTwitterを約5.6兆円で買収したりなどで最近話題が絶えないですが、今後もどのように世の中に影響を与えるのか目が離せませんね👀💡
NFT LABO編集部 CHIE