【4月4日】トランプ関税がビットコインを加速?米5500万人の暗号資産保有実態と香港5億ドル詐欺疑惑──2025年4月4日最新総まとめ

【要約】
・トランプ政権の新たな関税政策がビットコインにもたらす影響
・2025年アメリカでの仮想通貨保有実態:5500万人が利用
・4月2日〜3日の主要マーケットニュースと各銘柄の動き
・仮想通貨市場における「周期的な熱狂と崩壊」のメカニズム
・香港議員が約5億ドル規模の詐欺疑惑に言及
・ブリッジウォーターファンド創業者レイ・ダリオ氏による関税の世界経済への影響分析

序章:2025年、仮想通貨市場の多角的な視点

2025年に入り、世界の経済環境は不透明感がさらに高まっています。米国では大統領ドナルド・トランプ氏(再任)による新たな関税政策が発表され、世界的な貿易摩擦が懸念されています。これに伴い、ビットコインをはじめとする暗号資産(加密貨幣)市場も大きく揺れ動いています。一方で、NFTやDeFi、レイヤー2技術なども引き続き注目を集め、個人投資家・機関投資家双方からの資金流入が続く場面もあります。本記事では「トランプ関税」の影響から、最新の利用者調査、さらには香港の規制動向や市場の周期的特性など、多面的なトピックを網羅しつつ詳説いたします。

トランプ関税政策とビットコインへの影響

貿易摩擦がもたらす投資心理の変化

トランプ大統領は2025年3月末、外国製自動車への25%関税や多国間の輸入品に対する「対等関税」措置を明確にしました。これにより、世界経済が減速しかねないという懸念が市場参加者の間で高まっています。実際、株式や債券市場にも影響が及び、投資マネーが安全資産である金へ流れる動きが加速してきました。

一方で、一部の専門家は「ドルの信認が長期的に低下すれば、ビットコインなどのデジタル資産への需要が高まる可能性がある」との見方を示しています。経済の先行き不透明感や関税の拡大は、リスクヘッジの選択肢としてデジタルゴールドとも称されるビットコインが再び注目を浴びる契機になり得るからです。

ビットコイン価格とリスク資産との連動

ただし、短期的にはビットコインと株式市場が同時に下落する事例も見受けられます。投資家が「リスクオフ」に傾いた際、暗号資産をまず売却する動きがみられるからです。実際、ビットコインは今年3月の大半で下落傾向を示し、一時8万5千ドル付近まで価格が後退しました。しかし、長期的には「ドル覇権の揺らぎがビットコインの支持を拡大する」という見方も根強く、仮想通貨市場においては依然として注視すべき材料となっています。

2025年アメリカ暗号貨幣保有者調査:5500万人の動向

多様化するユーザープロフィール

米国全国暗号貨幣協会が2025年初頭に実施した大規模調査によると、約21%にあたる5500万人のアメリカ成人が何らかの暗号資産を保有しています。投資目的だけでなく、芸術(NFT)やゲーム内トークン、さらに日常決済など、多彩な用途で利用されている点が特徴的です。

また、年代や職種、収入に関わらず広範な層が暗号資産を保有していることが確認されました。男性保有者が67%と依然として多いものの、女性保有者も31%を占めるなど、ジェンダーバランスにも変化が見られます。さらに、45歳以下が大半を占める一方で、55歳以上の保有者も15%程度に及び、全世代にわたって一定の浸透が進んでいることがわかりました。

日常決済への利用拡大

調査では39%もの人々が暗号資産を使った商品・サービスの購入を少なくとも年1回は行っていると回答しました。特にオンラインショッピングや送金などで積極的に使われるケースが多く、金融包摂の可能性を高める役割としての認知度も高まりつつあります。

一方で、市場のボラティリティや税制対応の難しさが依然として課題となっており、ユーザーは「より実用的かつ安全で、明確な法規制の整備」を望んでいることも明らかになりました。

4月2日〜3日の主要ニュースダイジェスト

DeFiやレイヤー1の動向

  • Mask Network の創業者が独自トークンMASKの急落に対し、近く対策を発表すると予告。
  • Treasure DAO は財務状況の悪化によりリストラを実施。運営資金を確保するため、ゲーム運営や関連チェーン開発を終了する見込み。
  • SolanaEthereum 間でのDEX現物取引量比較では、今年3月にイーサリアムが約半年ぶりに首位を奪還。

マクロ経済と仮想通貨

  • 米国で発表された新たな関税方針を受け、「2025年内の景気後退確率が50%を超える」との見解が一部アナリストから示唆。
  • BitMEX創業者のArthur Hayes氏は、ビットコインが4月15日の米国納税期日までに76,500ドルを維持できるかが市場の重要な分岐点だと指摘。

NFTやトークン販売関連

  • Coinbaseが新規トークン販売や上場計画に向けた動きを活発化。DoubleZeroなどの販売を米国投資家にも開放すると報じられています。
  • グレースケール(灰度)は新たに2種類のビットコインETFを発表。売出オプション戦略により高頻度の分配金を狙う商品と、将来の値上がりも期待できる商品を同時に投入し、多様な投資家ニーズに対応する構えです。

市場サイクルの「呪い」

暗号資産市場では過去にも何度かバブルと暴落を繰り返してきました。2017年から2018年にかけてICO(Initial Coin Offering)が乱立し、トークン価格が爆発的に上昇した後、相次ぐ規制強化やプロジェクト失速を機に大幅に価格が下落。その後2021年前後のNFTブームでも類似の現象が見られ、多くの投資家が再び大きな損失を被りました。

こうした「周期的な熱狂と崩壊」は、市場が新しい技術や概念に一斉に飛びつき、過度な期待値が価格に反映された後、実態との乖離が意識されることで大きな調整が入る、という構図で繰り返されます。特にAIブロックチェーンやGameFiなど、テクノロジーと仮想通貨が融合するトレンドが浮上するたびにこのシナリオが繰り返される傾向にあります。

香港議員、約5億ドル詐欺疑惑への言及

香港では2025年に入り、信託会社を用いた約5億ドル規模の疑似詐欺事件が浮上し、国際社会でも注目を集めています。香港議員の呉杰庄氏は「もし事実であれば法執行機関が然るべき対策を取るだろう」と述べ、投資家に対しても落ち着いた対応を呼びかけました。

香港はWeb3や暗号資産のハブとして積極的な施策を打ち出しており、投資家保護の観点からも法制度を整備中です。今回の疑惑はあくまで特定の信託会社の不正が疑われているケースであり、香港政府は「単一事例で香港全体の評価を誤解しないでほしい」と強調しています。

ブリッジウォーターファンド創業者レイ・ダリオ氏の見解:関税が世界経済に及ぼす影響

米国の大手投資ファンドであるブリッジウォーターファンド(Bridgewater Associates)の創業者レイ・ダリオ氏は、関税が与える影響について以下の6つの基礎的効果を指摘しています。

  1. 財政収入の増加:輸入品への関税は政府に新たな収入源をもたらす。
  2. 効率損失:貿易コスト上昇により経済全体の生産効率が低下。
  3. インフレ影響の分化:課税国はインフレ圧力が高まる一方、被課税国は輸出減によるデフレ圧力を受けやすい。
  4. 産業保護:国内企業の競争力が一時的に高まり得るが、長期的には競争原理の阻害要因となりうる。
  5. 地政学的リスクへの備え:自国の戦略的産業を保護し、サプライチェーン依存を低減。
  6. 不均衡是正:経常収支・資本収支の不均衡を是正する手段にもなるが、過度な関税は貿易相手国の反発を招く。

ダリオ氏は、世界的な失業率や景気後退リスクが高まるときこそ、各国の通貨政策や財政政策、さらには政治的駆け引きが相互に作用し、最終的な影響を見極めるのが難しくなると強調しています。市場参加者としては、関税政策がもたらすマクロ要因のみならず、各国の金融緩和や為替レートの変動、さらには地政学的対立の激化にも注意が必要だとされています。

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