- Home
- AI, Binance, Coinbase, アメリカ, まとめ, 最新ニュース 🧭
- 【3月19日】ビットコイン底打ち説から「AI+ライトニング+ステーブルコイン」最前線まで:最新仮想通貨トレンド総まとめ
【3月19日】ビットコイン底打ち説から「AI+ライトニング+ステーブルコイン」最前線まで:最新仮想通貨トレンド総まとめ

【要約】
・Coinbaseのリサーチ部門は、「流動性が6カ月以上締め付けられた後、今まさに緩和局面を迎えており、ビットコインは数週間以内に底打ちする可能性がある」と示唆
・海外A8クラスのトレーダーたちは「メジャーな仮想通貨(BTC)以外の長期保有は危険」と指摘し、資金管理の重要性を強調
・米SECの複数の訴訟撤回や政策見直しなど、暗号資産界隈で規制面の動きに注目が集まる
・Lightning Network上でのUSDT流通開始など「AI+ライトニング+ステーブルコイン」の組み合わせが新たなイノベーションの芽として注目
・Binanceの「無私鍵ウォレット」は多パーティ計算(MPC)技術を採用し、利便性とセキュリティを両立しつつ、ユーザー自身によるバックアップ管理が必須
・ETHDenver 2025では投資家・開発者ともに「投機的ブームから本質的価値へ」と意識がシフトしており、AI・DeFi・RWA(実世界資産)など長期的視点のプロジェクトが脚光を浴びる
流動性の転換点:Coinbaseが示唆するビットコイン底打ちの近未来
Coinbaseリサーチ部門は「2025年第一四半期に強気を見込んでいたが、マクロ経済と流動性の縮小が市場を揺るがしている」と分析しています。特にアメリカ経済への警戒感や米国大統領選挙の影響などから、年始以降の暗号資産市場は弱含みの状態が続き、総時価総額も大きく後退しているのが現状です。しかしながら、Coinbaseはこの悪いセンチメントがかえって「底打ちのシグナルになる可能性がある」とも指摘し、米連邦準備制度理事会(FRB)の量的引き締め(QT)終了のタイミングに注目。銀行準備率がGDPの10~11%に達している現状を踏まえると、FOMC(連邦公開市場委員会)の決定次第では早ければ3月後半にQTが停止され、流動性が再び市場へ流れ込む契機になると予測しています。
さらに、ビットコインは10万ドル付近で積まれた厚い売買量をこなしきれなかった反動もあり、ここにきて売り圧が増している一方、米国での規制環境が実は少しずつ前向きに変化してきたことが投資家心理の改善要因になるかもしれません。SECの複数の訴訟撤回、さらには今夏にも「安定的ステーブルコイン法案」が議会を通過する可能性が示唆されています。「ビットコインの底入れは意外に早い」という見解は、こうした規制・政策面の進展や流動性改善が下支えすると期待しているのです。
海外A8クラスのトレード術:アルトコイン長期保有への警鐘
有力トレーダーたちは2025年に入ってからの相場急落とミームコイン熱の沈静化に伴い、「自分が理解しきれない銘柄を長期保有するのはリスクが高い」と改めて警告しています。特にNFTブームの頃に成功した事例があっても、それに固執して利益確定を怠ると相場暴落で塵になりかねないという経験談が強調されました。
また彼らは「取引論理を他人に依存してはいけない」と強調。SNSやYouTubeで誰かに推奨されたトークンを鵜呑みにするのではなく、自分でしっかり調査して納得できる銘柄のみ保有しようというメッセージを発しています。
さらに、「ビットコインこそ唯一無二の存在」という声も依然として根強く、短期の投機よりもBTCの積立・保有のほうがリスク管理しやすいとの見解が示されました。
注目ニュース:Binance・メタプラネット・Solana ほか最新動向
PAニュースでは以下の話題が取り上げられました。
- メタプラネットがビットコインを150BTC追加購入し、総保有量は3200BTCに
- Solana先物がCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)で取引開始。デリバティブ市場への本格参入で投資家の注目を集める
- 米CryptoQuant CEOが「BTCは強気サイクルが終了した可能性がある」とやや悲観的な見解を示す一方、「ショートポジションは取らない」と市場に一定のロング前提を残す
- Binance Alpha 2.0など、中央集権取引所(CEX)と分散型取引所(DEX)の橋渡しとなる新機能がテスト稼働
- トランプ関連のDeFiプロジェクトWLFIが5.5億ドル相当のトークンセールを実施
- DFG、ETHDenver 2025で「AIやRWA、DeFiなど長期目線のアプリケーションが投資家の注目を集めている」と報告
こうした話題からも、ステーブルコインやデリバティブ市場への参入が続々と進むなか、BTCやETHなどの主要銘柄の動向に加え、各国の規制動向がこれまで以上に相場を左右する局面に入っていることが分かります。
「AI+ライトニング+ステーブルコイン」が拓く新たな決済革命
Waterdripのレポートでは、AIエージェントが自律的に収益を得たり、支出を行ったりする「マシンエコノミー」への期待が高まっていると指摘されています。しかし、AIが超高頻度で小額決済を繰り返すようになると、既存の決済手段ではコスト面や処理速度の点で追いつけません。そのソリューションとして注目されているのが、ビットコインの二層目であるライトニングネットワーク(Lightning Network)とステーブルコインの組み合わせです。
実際、Tether社がUSDTをライトニングネットワーク上で流通させる準備を進めている事例などからも分かるように、「BTCネットワークの強固なセキュリティ」+「ライトニングの超低手数料・高速決済」+「ステーブルコインの価格安定」という三位一体の仕組みが、今後のAI経済やグローバル送金に大きな変革をもたらすと期待されます。
特に、今後はAIが自律的に資産を運用し、リアルタイムで超小額の決済を行うユースケースが拡大する可能性があり、これが「ポスト・DeFi」の新領域として盛り上がるかもしれません。
Binanceの「無私鍵ウォレット」の実際:利便性と慎重なバックアップ管理
0xTodd氏が解説しているBinanceの「無私鍵ウォレット」は、多パーティ計算(MPC)という暗号技術を使っており、ウォレットの秘密鍵をユーザーとBinance側で分割保管します。表面的には「私鍵が要らない」ように見えますが、実際には「ユーザーの鍵片を復元するためのQRコード」と「パスワード」が必要不可欠です。これを失うと、Binance側に連絡してもウォレットが復旧できないケースがあるため注意が必要です。
一方で、MPC方式を採用することで、「スマホやクラウドがハッキングされてもパスワードがなければ鍵を復元されない」「Binance側もユーザーの秘密鍵全体は把握できない」などのメリットが享受できます。今後も利用者拡大が見込まれるため、利便性とバックアップ管理の両立を図るために十分な理解が必要といえるでしょう。
DFGが語るETHDenver 2025の潮流:投機より本質的価値へ
DFGはETHDenver 2025にMetaスポンサーとして参加し、「開発者や投資家がAIやRWA、DeFiなどの実用性重視のプロジェクトにシフトしている」とレポートしています。過去のミームコイン・NFTのような一時的バズではなく、より長期的で持続可能な成長が期待できる領域にフォーカスが移った形です。
また、伝統的なWeb2の法律関係者や専門家が多数参加していた点も印象的で、規制および技術の融合が進んでいると観察されています。VCの姿勢も変化しており、今は「高騰待ち」という雰囲気ではなく、しっかり実需のあるプロダクトや収益性・ユースケースの明確なプロジェクトを選別する傾向が顕著とのこと。
例えばAI分野との融合や、レイヤー2(L2)、互換性向上のモジュール化チェーンなど「次世代の技術革新」に開発者が注力している様子がうかがえます。投資家・開発者ともに「バブル後をいかに再建するか」という視点を共有し始めている印象です。
本記事で見てきたように、市場は流動性や規制動向、テクノロジー進化によって大きく変化し続けています。ビットコインや主要アルトコインが持つポテンシャルの再評価、さらにAI+ライトニング+ステーブルコインが切り拓く新しい利用場面や、ウォレット技術の進歩がもたらす利便性など、今後の仮想通貨界隈は新たなステージへと進みつつあることがうかがえます。